[東京 11日 ロイター] - ENEOSホールディングスは11日、22年3月期の連結営業利益見通しを前期比84%増の4700億円へ上方修正すると発表した。資源高が追い風となり、従来計画の2600億円を大きく上回る見込み。
在庫評価の影響を除いた営業利益見通しも同43%増の3100億円と、従来計画の2300億円から引き上げ。銅や貴金属価格の上昇を受けて、金属事業の営業利益が1100億円と計画比倍近い伸びとなることがけん引する。
会見した大田勝幸社長は「資源価格がかなり上がったので大幅増益となったが、主力のエネルギー事業は非常に不満の多い内容。基盤事業の石油精製でしっかり利益を出すことが大前提だ」と述べた。
同事業の通期営業利益見通しは750億円で、期初から据え置き。昨年から停止していた大分に加え、上期は仙台、和歌山などの製油所でもトラブルが相次ぎ、稼働率が低迷したことが響いた。
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