[キャンベラ 9日 ロイター] 米歌手ブリトニー・スピアーズの初のオーストラリア公演は、スタートでつまずく格好となった。口パクや精彩を欠いたパフォーマンスにファンが怒ったという報道に、スピアーズ側も「非常に動揺」しているという。
複数の現地メディアは、全14回が予定されているオーストラリア公演の皮切りとなる6日のパース公演では、数曲が披露されたところでファンが帰り始め、内容が「退屈」で観客とのやり取りがないなど酷評する声が上がったなどと伝えた。
一方、同ツアーのプロモーターやスピアーズのマネージャー、一部のファンからは、スピアーズをかばう声が出ている。
プロモーターのポール・デインティー氏は、オーストラリアン紙に対し「ブリトニーはこうした内容を全部知っており、非常に動揺している。彼女も人間だ」と語り、不正確な報道に当惑していると述べた。同氏は、ファンがコンサートの3曲目で怒って出て行ったというのは完全な間違いだとしている。
スピアーズがステージ上で踊る際に口パクであるのは有名だが、オーストラリアではニューサウスウェールズ州のバージニア・ジャッジ公正取引担当相が公然と批判するなど、一部で問題視されていた。