[東京/大阪 26日 ロイター] 任天堂7974.OSは26日、2008年3月期の「Wii」の販売台数を1400万台(07年3月期実績は584万台)、「ニンテンドーDS」の販売台数を2200万台(同2356万台)と予想した。ソフトは「Wii」向けを5500万本(同2884万本)、「ニンテンドーDS」向けを1億3000万本(同1億2355万本)と予想している。
また、2008年3月通期の連結業績について、営業利益が前年比19.5%増の2700億円になるとの見通しを発表した。昨年11月に発売した据え置き型ゲーム機「Wii(ウィー)」がフルに寄与するほか、携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」の販売が引き続き好調とみている。ロイターエスティメーツによる主要アナリスト18人の予測平均値2533億円を上回った。
大阪で会見した岩田聡社長は「究極的な目標はDSを1人に1台、Wiiを一家に1台普及させることだが、中期的にはDSとWiiのソフトが併せて年間3億本程度売れる市場を確立することが適切な目標」と語った。
07年3月期の業績を押し上げる一因となった為替レートについては、08年3月期は1ドル=115円、1ユーロ=150円と設定。前年度末実績の1ドル=118円05銭、1ユーロ=157円33銭よりも円高に設定したため、営業外費用に約200億円の為替差損を見込んでいる。
同日発表した07年3月期の連結営業利益は前年比2.5倍の2260億円で、過去最高となった。「ニンテンドーDS」がハード、ソフトとも世界的に販売好調だったほか、昨年11月に発売した「Wii」も順調な滑り出しとなった。