[レッドモンド(米ワシントン州) 19日 ロイター] 米マイクロソフトMSFT.Oは家庭用ゲーム機「Xbox360」について、2008年の販売台数は2007年を上回る実績を見込んでいると述べた。 ゲーム事業でグローバルマーケティングの責任者を務めるジェフ・ベル氏が、ロイターのインタビューで語った。
日本のゲーム機市場では、任天堂7974.OSの「Wii(ウィー)」やソニー6758.Tの「プレイステーション(PS)3」の後塵を拝する「Xbox360」だが、ベル氏は近く発表される人気作家のゲームソフト投入により、日本でも販売台数は押し上げられると自信を示している。
また、英国では「Xbox360」の販売が堅調であるほか、フランスやドイツでも市場シェアを拡大していると述べた。
ただ、欧州市場については、ソニーも「PS3」の最近の値下げで勢いがあると指摘。また「最大の挑戦は、ほかのどの場所よりもソニーがブランドとして強い耐久力を持っていること。プレイステーション3だけでなく、ソニー・ブランドとしてだ」と述べた。
市場調査会社NPDによると、2007年11月末までの「Xbox360」の米国での販売台数は約340万台。世界全体では、2005年11月の発売開始から合計1300万台以上を売り上げている。
昨年にマイクロソフトに移るまでは自動車メーカーのクライスラーでマーケティング担当幹部だったベル氏は、ゲーム機の種類がさらに増えたときに自動車業界での経験が活かせるとコメント。「100市場で20車種、いくつものバリエーションを扱ってきたわたしの過去の視点からすると、(ゲーム機の)3種類が途方もなく複雑だとは思わない」と述べた。