[ラマラ(ヨルダン川西岸) 13日 ロイター] 世界的に有名なピアニスト・指揮者であるアルゼンチン出身のイスラエル人、ダニエル・バレンボイム氏(65)が、パレスチナの市民権を取得した。イスラエルとパレスチナ間の和平の見本になることを願っているという。
バレンボイム氏はここ数年、アラブとイスラエルの若い音楽家の接触を推進しようとヨルダン側西岸のラマラで活動している。
同氏は12日夜、当地で開いたベートーベンのピアノリサイタルの後「パスポートをいただけるとは大変に光栄なこと」とコメント。「イスラエルの人々とパレスチナの人々の運命は切り離せないつながりがあると信じていることも(申し出を)受け入れた理由だ」とし、「幸か不幸かわれわれは一緒に生きなければならない。私はそれは幸せなことだと思いたい」と語った。