[ロサンゼルス 1日 ロイター] 米マイクロソフトMSFT.Oは1日、家庭用ゲーム機「Xbox360」の新プロジェクトの中から、ユーザーの手の動きがコントローラー代わりになる技術を公開した。
また、人気サイトとの提携でオンライン事業を強化する計画も発表した。
同社は当地で開催中のビデオゲーム見本市「E3」で、「プロジェクト・ナタル」の技術を公開。この技術では、「Xbox360」ユーザーの動きをカメラでとらえ、骨格レベルの動作として認識することが可能になる。音声も認識するため、声で指示を出すこともできる。
ユーザーは、コントローラーや遠隔操作機器なしに、自動車ゲームの車を運転したり、他の「Xbox360」ユーザーに写真や情報を送信することができるようになる。
マイクロソフトのビデオゲーム戦略開発部門のバイスプレジデント、シェーン・キム氏は「ユーザーがコントローラーになる。2つの手だけでなく、体全体の動きを認識できる、非常に高性能の技術だ」と述べた。
同社はまた、オンライン事業「Xboxライブ」サービスの強化を進め、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のフェースブックやミニブログサイトのTwitterなど人気のインターネットサービスと提携することで、ゲーム機の販売促進を目指す計画を明らかにした。
今回のマイクロソフトの発表からは、不況下にも約500億ドルの年間売上高が見込まれるインタラクティブゲーム業界が、コアの顧客層を維持しつつ、新規ユーザーを開拓する手法を模索していることがうかがえる。