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ウィーン・フィルにナチス時代の暗い歴史、隠ぺいに非難も

[ウィーン 11日 ロイター] 名門ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が、ナチス・ドイツの支配時代に多くの団員がナチ党員であったことや、第二次世界大戦終結から20年後に戦争犯罪人を表彰していた可能性のあることなどを隠していたとして、非難を浴びている。

同楽団は10日、ウェブサイトで初めてナチス時代の記録を公開。それによると、1942年時点で団員123人中60人がナチ党員もしくは入党希望者だった。当時、楽団が伝統的に音楽家に与える名誉の指輪や勲章を、ナチスの高官や軍の指導者に授与していたことが明らかとなった。

中でも、1942年に名誉の指輪を授与されたウィーンの総督バルドゥール・フォン・シーラッハは、ユダヤ人追放に関与したなどとしてニュルンベルク裁判で20年の禁錮刑を科された。しかし、同ウェブサイトに掲載された歴史家の話によると、釈放後の1966年もしくは67年に再び授与された可能性があるという。

多くの団員が1938年のドイツによるオーストリア併合前に違法にナチ党員となっており、「非ナチス化」が行われた戦後にわずか4人しか解雇されなかったことも分かった。

同楽団はまた、併合後に楽団を追われ、強制収容所に送られたユダヤ人の団員13人の身元も初めて公開。うち5人は収容所で死亡していた。

ナチス時代のウィーン・フィルについてのドキュメンタリー試写会に現れたクレメンス・ヘルスベルク楽団長は、公開までになぜこのように長い時間がかかったのかと問われると、楽団は数十年間にわたり調査を続けてきたが、今に至って適切に説明する必要があると認識したからだと説明した。

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