[カイロ 8日 ロイター] - 旧約聖書に登場する物語「ノアの方舟」を題材にしたラッセル・クロウ主演映画「ノア 約束の舟」が、一部のアラブ諸国で宗教的な理由により上映禁止となった。同作品は世界各地で公開される前で、ほかにも追随する国が出てくる可能性がある。
配給会社パラマウント・ピクチャーズの当局者が8日、ロイターに明らかにした。
同当局者は「カタール、バーレーン、アラブ首長国連邦(UAE)の検閲当局者が今週、これらの国で(『ノア 約束の舟』が)上映されないことを正式に確認した」とし、理由は「イスラム教の教えに反する」ためと説明。エジプト、ヨルダン、クウェートでも同様の禁止措置が取られる見通しだと語った。
同作品は米国で3月28日公開される。日本公開は6月。
イスラム教では、芸術作品で神聖な人物を表現することは好ましくないとされている。
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