[ロンドン 14日 ロイター] - ドイツ取引所によると、2021年上期にESG(環境、社会、企業統治)に特化したETF(上場投資信託)への投資が増加し、月間取引高が約30億ユーロと前年の3倍以上に膨らんだ。
ドイツ取引所の電子取引プラットフォーム「Xetra(クセトラ)」で、ESG特化型ETFの取引高は現在、ETF全体の16%超を占めるという。この比率は1年前は6%だった。
クセトラで取引されているESG特化型ETFの運用資産は6月末時点で1370億ユーロ(1616億2000万ドル)と、前年同期の430億ユーロから増加した。
ドイツ取引所のETF部門責任者、スティーブン・クラウス氏は「欧州はESG投資の最前線にあり、弊社のESG関連ETF戦略の開発にもそれが表れている」と述べた。
ESG関連ETFは、欧州連合(EU)が低炭素経済への移行を促進するために制定した一連の法律に後押しされているほか、需要の高い大型テクノロジー株を大量に保有していることも利点となっている。
モーニングスターのデータによると、21年第1・四半期の欧州ESG関連ETFへの資金流入額は270億ユーロに達し、前年同期の4倍以上に増加した。
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