April 4, 2019 / 9:46 AM / 15 days ago

エチオピア、ボーイングに調査要求 「事故機操縦士は手順従った」

[アディスアベバ 4日 ロイター] - エチオピア政府は4日、先月起きたエチオピア航空のボーイング737MAX8型機の墜落事故で、機体が勝手に急降下を繰り返す中で操縦士はマニュアル通り適切に対応していたと指摘。ボーイング(BA.N)に対し制御システムに不具合がなかったか調査するよう求めた。

 4月4日、エチオピア政府は、エチオピア航空のボーイング737MAX8が3月に起こした墜落事故の初の調査報告を発表し、操縦士は機首が繰り返し下げた際に適切な手順をとっていたと指摘した。写真は会見するダグマウィット・モゲス運輸相。アディスアベバで撮影(2019年 ロイター/Tiksa Negeri)

政府は墜落事故に関する暫定報告書を発表。それによると事故機は墜落時に500ノット(時速926キロ)まで加速したことが判明。「機体の残骸は大半が地面に埋まった状態で発見」されるなど、墜落の衝撃のすさまじさが浮き彫りとなった。事故機は離陸から6分後に墜落した。

ダグマウィット・モゲス運輸相は記者会見で「操縦士は、ボーイングが指示したすべての手順を繰り返し行ったが、機体を制御することができなかった」と明らかにした。

その上で「墜落前に機体が勝手に急降下を繰り返していたことが判明した。ボーイングは航空制御システムを調査することが望ましい」と述べ、ボーイングが737MAX機の制御システムを再点検し、航空当局が問題が解消したと確認するまで運航再開を認めるべきではないとの考えを示した。

事故責任の所在については明確にしなかった。事故機の飛行に関する詳しい分析にはなお時間がかかる見込み。最終報告書の取りまとめに1年を要する可能性もある。

機体の降下は失速を防止する「MCAS」という新型制御システムが作動したためとみられる。MCASを巡っては、エチオピア航空の墜落事故の5カ月前の昨年10月にインドネシアのライオン航空の同型機が起こした墜落事故の際にも、MCASがセンサーからの誤ったデータに基づき機体を降下させたことで操縦士が制御不能の状況に陥ったことが、暫定報告書で明らかになっている。

こうした中、ニューヨーク・タイムズ紙(NYT)は運輸相の発言として、エチオピア事故機の操縦士がボーイングのマニュアルに反してMCASのスイッチを切った後、また入れ直していたと報じた。マニュアルではスイッチを一度切った場合、入れ直さないことになっているという。

記者会見ではMCASが何回作動したのかなどの質問に対する回答は得られなかった。

MCASを認証した米連邦航空局(FAA)は、エチオピア政府の発表について、調査はまだ完了していないとした上で「当該事故の全容を完全に把握するため引き続き尽力しており、事故の解明がさらに進んだ段階で適切な対策を講じる」と述べた。

ボーイングはMCASについて、今後のソフトウエア修正により、MCASがセンサーの誤ったデータに反応しても、操縦士がいつでも無効化できると指摘した。

民間航空機部門のマクアリスター最高経営責任者(CEO)は、暫定報告書の内容を十分に吟味した上で、安全性向上に向け必要な追加措置を講じると述べた。

*内容を追加しました。

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