[北京 19日 ロイター] - 中国と欧州連合(EU)が19日に第9回経済貿易ハイレベル対話を開催し、劉鶴副首相とドムブロフスキス欧州委員会上級副委員長が「実務的で率直かつ効率的な」議論を交わした。中国商務省が声明で明らかにした。
同省は「双方はマクロ経済政策の対話と協調態勢を強化し、世界の食料やエネルギーの安全保障をはじめ幾つかの分野で協力を深め、共同で世界経済・金融の安定化を推進していくことになる」と説明。また貿易と投資の自由化と円滑化を積極的に図り、公正な競争と知的財産権保護などに取り組むとしている。
ただ中国側は、宙に浮いているEUと中国の投資協定については一切言及しなかった。EUは少数民族ウイグル族の人権問題に絡んで中国に制裁を発動。これに反発した中国が昨年3月に報復措置を講じると、欧州議会は同5月、この投資協定の批准審議停止を決めた。
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