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EUの金融リスク監視機関、暗号資産のレバレッジ取引規制を提言

[フランクフルト 25日 ロイター] - 欧州連合(EU)の金融リスク監視機関、欧州システミックリスク理事会(ESRB)は25日、暗号資産(仮想通貨)を巡るリスク対応に関する報告書を公表し、暗号資産を運用している投資ファンドなどにレバレッジ規制を導入するよう提言した。この業界で生じたショックが金融の全体的な安定を損なうのを防ぐことが目的。

レバレッジ取引の手段として利用される顧客への暗号資産貸し出しを制限したり、証拠金基準を引き上げたりするのが望ましいとしている。

そのほか暗号資産にかかわる全ての企業に定期的な報告を求めることや、業界最大手企業に対して特別な規制を設けることなどの対策も盛り込んだ。

こうした動きの背景には、暗号資産業界が過去1年半にわたって激震に見舞われてきたことがある。代表的な仮想通貨のビットコインは一時77%値下がりし、アルゴリズムステーブルコインのルナは急落、大手交換会社FTXトレーディングは経営破綻した。

ESRBは報告書で「システミックリスクは急速かつ突然発生する恐れがある。近年見られたような(業界の)急成長が続くなら、暗号資産は金融安定にリスクをもたらしかねない」と懸念を示した。

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