June 7, 2018 / 2:22 AM / 4 months ago

仏大統領、ユーロ圏改革で独首相案より野心的合意目指す=当局筋

[ベルリン/パリ 6日 ロイター] - フランスのマクロン大統領は、ユーロ圏改革に関するメルケル独首相の提案を受け、「より野心的」な合意をまとめることを目指しており、ユーロ圏共通予算や銀行同盟の実現に向け、今後数週間でメルケル氏にさらなる譲歩を迫る構えだ。

 6月6日、フランスのマクロン大統領(写真左)は、ユーロ圏改革に関するメルケル独首相(同右)の提案を受け、「より野心的」な合意をまとめることを目指しており、ユーロ圏共通予算や銀行同盟の実現に向け、今後数週間でメルケル氏にさらなる譲歩を迫る構えだ。写真はドイツのアーヘンで5月撮影(2018年 ロイター/Thilo Schmuelgen)

欧州連合(EU)改革を巡り沈黙を守ってきたメルケル首相は、3日付の独紙フランクフルター・アルゲマイネ日曜版に掲載されたインタビューで、マクロン大統領が提唱するEU・ユーロ圏改革について詳細な独自案を示した。

複数の仏政府当局者は、メルケル氏は難民申請者を扱うEU統一機関の設置、欧州委員会委員の削減など、マクロン大統領の提案の一部を支持したと指摘。

ただ、EU改革の中核となるユーロ圏改革に関して両政府の立場を一致させるには、さらなる取り組みが必要だと述べた。ルメール仏財務相は8日にベルリンで予定されている演説で、メルケル首相案に対する仏政府の見解を明らかにする見通し。

仏当局者の1人は「ユーロ圏改革については、投資予算をはじめとして歩み寄りがみられる。メルケル氏は、ユーロ圏が現在有する手段は不十分だと明確に指摘した」と述べた。

ただ、同当局者は、「銀行同盟やユーロ圏の財政力に関してより野心的な合意をまとめるためには、フランスとドイツは今後数週間で作業を進める必要がある」と続けた。

共通予算の必要性や財源、用途などについてまだ決定事項はなく、ユーロ圏共通の預金保険制度導入を通じて銀行同盟を完成させる案に関しても合意はまとまっていない。

ドイツとフランスは今月28─29日のEU首脳会議で共同改革案を提示する意向を表明している。

ルメール仏財務相とショルツ独財務相は9日にパリで会談する。フランス側はこの会談が、今月19日の独仏首脳会談を前に見解の相違を調整する好機になると捉えている。

マクロン大統領に近い仏当局者らは、メルケル氏の提案の一部について懸念を抱いている。メルケル氏が投資予算の規模を「500億ユーロ未満」に限定すべきとしたことや、ユーロ圏の金融安全網である欧州安定メカニズム(ESM)に債務再編を迫る権限を持たせるとした案が含まれる。

一方、メルケル氏はインタビューで、銀行同盟の完成について明確な見解を示さなかった。仏政府は、「欧州預金保険スキーム(EDIS)」導入に向けた行程表策定に同意するよう独政府に引き続き求めている。一方、銀行同盟の別の構成要素である「単一破綻処理基金(SRF)」については、合意がまとまる可能性が高いとみられている。

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