May 26, 2014 / 12:33 AM / 5 years ago

欧州議会選で反EU政党が躍進、中道右派が最大会派の座維持へ

[ブリュッセル 25日 ロイター] - 22─25日投票の欧州議会選挙(定数751)は、25日夜に開票作業が行われた。フランスでは極右の国民戦線(FN)が国内で初めて最多票を集めるなど、欧州連合(EU)統合に懐疑的な政党が躍進した。

 5月25日、欧州議会選挙(定数751)の開票作業が行われた。ブリュッセルで撮影(2014年 ロイター/Francois Lenoir)

議会事務局の中間推計によると、中道右派の欧州人民党(EPP)は212議席を獲得し、最大会派の座を維持する見通し。中道左派の「社会民主進歩同盟」(S&D)は186議席で2番手。欧州統合を推進する二大会派が引き続き過半数を占める見通しだが、欧州統合に懐疑的な政党の議席数も2倍以上となった。

中道リベラル系の推計議席数は70議席、緑の党は55議席。ロイターの推計によると、欧州統合に懐疑的な政党は約141議席を確保する見込みで、極左政党が43議席、保守系が44議席となっている。

欧州人民党のユンケル前ルクセンブルク首相は議会で記者団に対し、「欧州人民党が大きくリードした。欧州委員会の委員長としての役割を受け入れる準備はできている」と述べ、「議会では、欧州統合の推進派が過半数を占める見込みだ」と指摘した。

今回の欧州議会選では、緊縮策への反発が、各国で反EU政党への投票行動につながった。最終結果を前に、フランスのバルス首相はテレビに出演し、国民戦線の躍進は、フランスと欧州を揺るがすものだとの見方を示した。

開票率が80%に達した段階で、フランスでは国民戦線の得票率が26%。

最大野党で保守系の国民運動連合(UMP)は20.6%、与党の社会党は13.8%となった。3月の統一地方選挙でも、与党が大敗を喫していた。

欧州議会選の結果は、EU全体の運営というよりも、国レベルでの政策運営に及ぼす影響が大きいかもしれない。主流の保守系政党が一層右傾化し、移民受け入れ規制の厳格化に向けた圧力が高まることが考えられる。

投票が22日に行われた英国の中間集計によると、英国独立党(UKIP)の得票率が29%。最大野党・労働党と与党・保守党はほぼ互角の2番手で、得票率はいずれも24%をやや下回る水準だった。

キャメロン英首相は、来年の総選挙で政権を維持できた場合、2017年にEUからの離脱を問う国民投票を実施することを約束。今回の結果を受けて、欧州に対してさらに厳しい姿勢で臨むよう圧力が増す見通しだ。

今回の選挙の有権者は3億8800万人。公式発表によると選挙の投票率は43.1%で、2009年の43%をかろうじて上回った。

*内容を追加して再送します。

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