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EU、資本市場同盟の構築へ改革案公表 価格テープや情報一本化

[ロンドン 25日 ロイター] - 欧州連合(EU)は25日、ロンドンやニューヨークに対抗する一体化した証券市場の構築に向け、この6年間で3回目となる改革案を公表した。

11月25日、欧州連合(EU)はロンドンやニューヨークに対抗する一体化した証券市場の構築に向け、この6年間で3回目となる改革案を公表した。ブリュッセルのEC本部で2015年10月撮影(2021年 ロイター/Francois Lenoir)

資本市場同盟(CMU)構築に向けたEUプロジェクトは、英国と同国の大規模な金融セクターがEUから離脱したことで打撃を受けた。

EUの執行機関である欧州委員会はこのプロジェクトを引き続き進めるため、株価や債券価格の記録である「テープ」を確立し、企業の無料情報を投資家に提供することを提案。また、長期投資ファンドに手を加えることやその規制手法をより良い形で調整する案も提示した。

欧州委は、企業が気候変動の目標を達成し、新型コロナウイルス流行に伴う財務上の打撃から回復するために資金調達を容易にしたいと考えている。また、ブレグジットにより、英国が金融面での競争相手にもなっている。

欧州委員会のマクギネス委員(金融サービス担当)は「独自の資本市場を発展させることが重要だ」と指摘。証券価格のテープと情報の一本化はCMUが実施された際に「決定的な瞬間」を生み出すだろうと述べた。

この提案の法制化には、欧州議会とEU加盟国の承認が必要となる。

ドイツ中道右派の欧州議会議員であるマルクス・ファーバー氏は、今回の提案はささやかな進歩ではあるが、課税ルールの変更などの大きな項目が省かれており、CMUプロジェクトの野心に合致していないと指摘した。

ドイツの投資ファンド協会であるBVIは、提案されている企業情報の「欧州単一アクセスポイント」について、資産運用会社が増加する報告義務をよりコスト効率の高い方法で満たすのに役立つとしている。

欧州議会とEU加盟国は、「技術的に可能な限りリアルタイムに近い」株式取引価格を低コストまたは無料で個人投資家に提供するために提案されている統合テープを巡り、業界のロビー活動に直面することになりそうだ。

取引所はデータの引き渡し義務に先立ち、15分の遅れを求めている。一方、銀行や投資ファンドは、リアルタイムでなければテープは意味をなさないと主張している。

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