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EU首脳会議、アストラゼネカのワクチン供給巡り不満の声相次ぐ

 欧州連合(EU)は3月25日、オンラインで首脳会議を開いた。欧州で新型コロナウイルスの感染第3波が起きる中、首脳陣からは英アストラゼネカ製のコロナワクチンの域内供給が遅れていることへの不満が相次いだ。ブリュッセルで撮影(2021年 ロイター/Yves Herman)

[ブリュッセル 25日 ロイター] - 欧州連合(EU)は25日、オンラインで首脳会議を開いた。欧州で新型コロナウイルスの感染第3波が起きる中、首脳陣からは英アストラゼネカ製のコロナワクチンの域内供給が遅れていることへの不満が相次いだ。

フォンデアライエン欧州委員長は、首脳会議後の記者会見で「われわれは欧州市民に対して、公平な分配を受けると説明しなければならないし、そうしたい」と述べ、「アストラゼネカは、ワクチンの輸出を再開する前にEU加盟国との契約を守り、遅れを取り戻す必要がある」と指摘した。

アストラゼネカは、6月末までにEUに供給することになっている3億回分のワクチンについて、1億回分の出荷に留まるとの見通しを示している。

アワー・ワールド・イン・データによると、3月23日時点で域内のワクチン接種は100人当たり約14人と、英国の同約46人を大きく下回る。

欧州委員会は今週に入り、域内製造のワクチン輸出の管理を一段と強化する方針を示した。これによりワクチン接種率が高い国などへの輸出が制限される可能性がある。

マクロン仏大統領は、首脳会談後の記者会見で「一部のワクチンメーカーがEUとの契約を尊重しない限り、輸出を阻止するという案を支持する」と述べた。さらに、EUはワクチン生産や接種で遅れを取っているが、他国に追いつきつつあり、今夏までに世界最大のワクチン製造地域になると強調した。

一方、オランダのルッテ首相など一部の首脳は、厳格な輸出規制に難色を示している。

EUのワクチン輸出規制に対しては「ワクチンナショナリズム」だとの批判も出ている。ただ、フォンデアライエン委員長は、昨年12月以降、域内の工場から40カ国以上に7700万回分のワクチンが出荷されたと説明した。

さらに、夏までに域内の成人70%にワクチンを接種するという目標を達成できると指摘。感染第3波が起きているが、高齢者のワクチン接種が進み、死者数は抑えられていると強調した。

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