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EU首脳会議、コロナ復興基金巡り物別れ 主張の隔たりに焦りも

[ブリュッセル 19日 ロイター] - 欧州連合(EU)首脳は19日、テレビ形式による会議を開催し、欧州委員会が提案した7500億ユーロの新型コロナウイルス復興基金案を巡って協議したものの、各国の主張に隔たりが大きく、物別れに終わった。

6月19日、欧州連合(EU)首脳はテレビ形式による会議を開催し、欧州委員会が提案した7500億ユーロの新型コロナウイルス復興基金案を巡って協議したものの、各国の主張に隔たりが大きく、物別れに終わった。写真は2019年12月、ブリュッセルで(2020年 ロイター/Yves Herman)

約4時間に及んだ会議では、コロナ復興基金案に加え1兆1000億ユーロ規模の2021ー27年度予算案の扱いを議論。首脳らは経済の復興に向け迅速な対応が必要との認識で一致したほか、7月中旬に対面形式による会議を開催することでも合意した。

欧州委のフォンデアライエン委員長は記者団に対し「コロナ危機の深刻さは野心的な共通対応を正当化するとの考えで一致した」と語った。これに先立ち、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、EU経済が劇的な落ち込み局面にあるとした上で、首脳らに迅速な対応を求めた。  

<一部首脳に焦りの色も>

一部の首脳からは協議が進展しないことに焦りの色もうかがえる。

スペインのサンチェス首相はツイッターで「時間を無駄にすればするほど景気後退(リセッション)は深まる」と述べ、話し合いの長期化に危機感を示した。またスウェーデンのロベーン首相は、各国の主張に「かなりの隔たり」があり、全加盟国が期待する夏場の合意が果たして可能かどうか定かでないと表明した。

最大の争点は、加盟国に配分する復興基金の資金を返済が必要な融資とするのか、それとも返済不要な助成金とするかという点だ。欧州委の案では3分の2に当たる5000億ユーロを助成金とし、残りを融資としているが、この点を巡って保守的な北欧諸国と「クラブメッド」と呼ばれる南欧の高債務国の意見が対立している。

財政規律を重視するいわゆる倹約4カ国(オーストリア、オランダ、スウェーデン、デンマーク)は復興基金の規模が大きすぎで、資金を融資のみとして扱うよう主張。また基金をコロナ危機からの復興と明確に関連付けるとともに、経済改革へのコミットを支援を受ける条件にするよう求めている。

オーストリアのクルツ首相は、EUが「恒久的な債務同盟」にならないためにも、復興基金に明確な期限を設ける必要があると述べた。

あるEUの外交官は今回の会議について「あまり有益でなかったものの、激しい論争にも発展しなかった」と振り返った。

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