May 31, 2018 / 9:40 AM / 5 months ago

ユーロ圏CPI、5月速報値は前年比+1.9% 予想以上に伸び加速

[ブリュッセル/フランクフルト 31日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が31日発表した5月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は前年同月比1.9%上昇と、市場予想を大幅に上回る上昇率となった。

エネルギー価格の伸びが背景。市場の混乱で緩和縮小計画が脅かされていた欧州中央銀行(ECB)にとって安心材料となった。

CPI上昇率は4月の1.2%から加速した。市場予想は1.6%上昇だった。原油価格が急速に上昇し、消費者に転嫁された。

変動の激しいエネルギーと未加工食品を除くコア指数は前年比1.3%上昇と、4月の1.1%上昇から伸びが加速した。

食品・アルコール・たばこ、エネルギーを除く前年比上昇率は1.1%で、4月の0.7%上昇から加速した。

INGのエコノミストは今回の指標について、コアインフレは依然低水準で、通商戦争や政治的不透明感による景気押し下げの可能性もある中、ECBが直面する困難な状況に変化はないと指摘。過去何年もインフレ押し上げに努力してきたが、これ以上ない難しい時期に来ているとの見方を示した

ECBは域内のインフレ率について、2%をやや下回る水準を目標としているが、域内の経済成長が10年間で最も高くなっているにもかかわらず、この目標の達成は困難になっている。ECBは総額2兆5500億ユーロの債券買い入れプログラムを数カ月かけて終わらようとしている。

だがイタリアの政局混迷により、域内周辺国の市場が不安定になり、ECBの出口戦略は予定が狂う可能性がある。

イタリア10年国債IT10YT=RRの利回りは今週、4年ぶり水準に上昇(価格は下落)。スペイン、ポルトガル、ギリシャ国債の利回りも同様に上昇した。ECBはすでに2兆ユーロ相当の国債を買い入れており、少なくとも9月末までは市場にとどまる見込みだ。

だが政策担当者らは以前から、ECBの使命はインフレを監督することであり、危機に陥っている加盟国を支援することではないと批判してきた。

ECBのクーレ専務理事とラウテンシュレーガー専務理事は最近、年内の債券買い入れ終了に変更はないとの認識を示した。

次回の理事会は6月14日に行われるが、買い入れを縮小するかどうかの決定は7月26日の理事会で行われる公算が強い。

*内容を追加して再送します。

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