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通貨ユーロの世界シェア、昨年は前年並み=ECB

6月9日、欧州中央銀行(ECB)は、昨年の通貨ユーロの世界シェアが前年並みだったとの報告書をまとめた。写真はユーロ紙幣。フランクフルトで2019年5月撮影(2020年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

[フランクフルト 9日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は9日、昨年の通貨ユーロの世界シェアが前年並みだったとの報告書をまとめた。ユーロのシェアはユーロ圏債務危機以降、一貫して低下している。

ユーロは20年以上前に誕生したが、基軸通貨のドルに次ぐ第2の国際通貨にとどまっている。

欧州委員会は、ドルへの依存度を下げることなどを目的に、ユーロの利用拡大を目指しているが、共通の預金保険制度が整備されていないほか、銀行セクターの分断、資本市場の統一が不完全といった問題を抱えている。

ECBによると、世界の外貨準備に占めるユーロのシェアは昨年末時点で20.5%。前年同期は20.3%だった。国際債券市場の発行残高に占めるユーロのシェアは22.1%。前年同期は22.4%だった。

ユーロ圏外の国際預金に占めるユーロのシェアは前年とほぼ変わらず。国際融資残高に占めるユーロのシェアは1%ポイント上昇した。

ECBのラガルド総裁は「最近の新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえると、こうした政策と改革を急ぐ必要がある。これはユーロの魅力を世界的に高めることに等しい」と述べた。

ユーロ同様、ドルの市場シェアも過去10年で低下しており、円やポンドの利用が増えている。ただ、世界の外貨準備では依然としてドルとユーロが全体の80%以上を占めている。

ECBは「世界最大の準備通貨である米ドルのシェアは一段と低下し、過去20年で最低になった。これは世界の準備資産の分散化に向けた流れが続いていることを示している」と指摘した。

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