[アムステルダム/ウィーン 21日 ロイター] - ユーロ圏財務相(ユーログループ)会合のデイセルブルム議長(オランダ財務相)は21日、ギリシャの支援協議をめぐり、今後数週間に合意できるとの見通しを示した。
またギリシャがユーロ圏を離脱すれば混乱を招くと警告。ギリシャに対し、ユーロ残留を望むなら義務と合意を履行すべきと求めつつも、ギリシャのユーロ圏離脱は「選択肢にない」と言明した。
同議長はオランダのRTL放送に対し、「(ギリシャが)ユーロ圏から離脱すれば、非常に危険な不安定な状態に陥る」と警告。「こうした状況を阻止することがギリシャのみならずユーロ圏全体の利益となる」と述べた。
ただ支援をめぐる協議が難航するなか、同議長は「(ギリシャの)資金は底を尽きつつある」と指摘。同国がユーロ圏にとどまることを望む場合、「(支援をめぐる)合意が得られるよう、ある一定の条件や合意事項を順守する必要がある」とクギを刺した。
一方、ユンケル欧州委員長は早期合意が実現できるほど協議は進んでいないとし、ギリシャは取り組みを加速する必要があるとの見解を示した。
委員長は訪問先のウィーンで記者団に「これまでの協議の進捗状況に全く満足していない」とし、ギリシャが問題解決に向け取り組みを強化することが急務として行動を促した。
「ギリシャは人道危機に直面しており、見捨てることは問題外」としながらも、「いかなる代償を払ってもギリシャを支援するというのも不可能」とした。
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