November 5, 2018 / 8:49 PM / 13 days ago

ユーロ圏財務相、イタリア予算案修正を呼び掛け 伊政府応じず

[ブリュッセル 5日 ロイター] - ユーロ圏財務相は5日、イタリアの2019年予算案について、来週の期限までに欧州連合(EU)財政規律を順守する形で修正するよう迫った。ただ、イタリア側は修正要請に応じない姿勢を貫いた。

 11月5日、ユーロ圏財務相は、イタリアのトリア経済・財務相に対しイタリアは来年の予算案を修正し、欧州連合(EU)の財政規律を順守する必要があるとの考えを伝えた。写真はイタリアのトリア経済・財務相(右)と欧州委員会のモスコビシ委員(2018年 ロイター/FRANCOIS LENOIR)

イタリアが前月に示した予算案は構造的財政赤字を対国内総生産(GDP)比で0.8%押し上げる内容となっており、EUルールで必要とされているGDP比0.6%削減から大きく逸脱。

EUの欧州委員会は同予算案がEU規則を破っているとして拒否しており、この日のユーロ圏財務相会合ではイタリアが計画する財政赤字と歳出の拡大は単一通貨ユーロそのものだけでなくユーロ圏の統合深化を脅かしているとの懸念が示された。

ユーロ圏財務相はイタリア予算案に関する討議後に出した声明で「欧州委の見解に同意する」と表明。健全な財政運営は「持続可能な経済成長と経済通貨統合を円滑に機能させるのに必要不可欠な条件」とした上で、イタリアに欧州委と緊密に協力してEU財政ルールに沿った修正予算案を作成するよう求めた。

イタリアは13日までにEU規律にのっとった新たな予算案を提出する必要があり、提出しない場合は国内総生産(GDP)の0.2%に相当する罰金が課される可能性がある。

<一歩も譲らず>

一方、イタリアのトリア経済・財務相は予算案の前提となっている諸項目を変更することはないと言明。また、予算案に盛り込まれた景気刺激策が功を奏して公的債務残高は減少する見込みだと強調した。

イタリア当局者は、同国の国債への圧力を和らげることを念頭に、妥協策を模索していると説明。ただ、EU側との意見の相違をどのように解消するかについて踏み込んだ言及はなかった。

欧州委はイタリアの修正予算案を含むユーロ圏加盟国全ての予算案について今月21日に見解を示す予定。イタリアがEU財政規律に従う形で修正をしなかった場合は違反処分の手続きに入るとみられる。

会合前にフランスのルメール財務相は「共通通貨(ユーロ)が危機にさらされている」と警告した。

*内容を追加します。

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