January 23, 2015 / 8:32 PM / 4 years ago

欧州市場サマリー(23日)

[23日 ロイター] - <為替> ユーロがドルに対して一時11年ぶりの安値を更新した。欧州中央銀行(ECB)の量的緩和を受け、ユーロが売られている。

ユーロ/ドルEUR=は2%超下落、2003年9月以来初めて1.12ドルを割り込み、1.1115ドルをつける場面があった。

市場関係者によると、ギリシャ情勢をめぐる不透明感もユーロの重しになったという。

ユーロは円に対しても一時、130.91円と1年4カ月ぶりの安値をつけた。

主要6通貨に対するドル指数.DXYは一時、11年ぶり超の高値を更新した。直近では0.68%上昇して94.717。

ドル/円JPY=EBSは、直近で0.68%安の117.7円。日米欧など各中銀の金融政策の方向性が異なるほか、米国株式市場が弱含み、日銀が債券買い入れプログラムを拡大しなかったことへの失望感が材料視された。

<ロンドン株式市場> FT100種総合株価指数.FTSEが続伸し、36.20ポイント(0.53%)高の6832.83と約4カ月ぶりの高値で取引を終えた。

週間では4.2%上昇し、2011年末以来、約3年ぶりの大きな伸び率となった。12月の英小売売上高が予想外の増加を示したことで衣料品・食品大手のアソシエーテッド・ブリティッシュ・フーズ(ABF.L)などが買われ、全体水準を押し上げた。

アソシエーテッド・ブリティッシュ・フーズは3.2%上昇した。大手食品メーカーのプレミア・フーズ(PFD.L)が9.5%上昇したことを受け、連れ高になったと投資家はみる。また、朝方発表された英小売売上高が0.4%増えたことも好感された。市場予想は0.6%減だった。

合併・買収(M&A)への期待から通信株も買われた。通信大手のBT(BT.L)とボーダフォン(VOD.L)は2.4%と0.5%それぞれ値を上げた。香港の複合企業ハチソン・ワンポア(和記黄埔)0013.HKがスペイン携帯電話大手テレフォニカ(TEF.MC)から英携帯部門のO2を買収するとの発表が材料視された。BTは携帯電話会社のEEなど複数の企業と買収交渉を行っている。

金属価格の下落を背景に鉱業株が売られたことでこの日の上昇幅は限定的だった。鉱業株指数.FTNMX1770は3.40%低下した。個別銘柄ではチリ銅生産大手アントファガスタ・ミネラルズ(ANTO.L)とスイス資源大手グレンコア(GLEN.L)、資源大手リオ・ティント(RIO.L)が2.8%から5.8%下落した。

<欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)が22日に国債買い入れ型の量的緩和(QE)の実施を決めたことが引き続き相場を押し上げた。

FTSEユーロファースト300種指数.FTEU3は26.14ポイント(1.80%)高の1479.51と、約7年ぶりの高値で取引を終えた。週間では5.1%上昇し、2011年12月以来の高い伸び率となった。DJユーロSTOXX50種指数.STOXX50Eは59.90(1.80%)高の3382.55だった。

量的緩和を背景にしたユーロ安が追い風になるとの見方から、自動車メーカーなどの景気循環株が買われた。ドイツのBMW(BMWG.DE)は4.9%上昇し過去最高値を更新。フランスのPSAプジョー・シトロエン(PEUP.PA)も2.0%値を上げた。

ECBはギリシャ国債も財政再建などを条件に買い入れの対象になるとした。これを受け、同国の主要株価指数.ATGは6.14%上昇。

25日の総選挙を前にした世論調査では緊縮財政の見直しを求める最大野党・急進左派連合(SYRIZA)が首位に立っているものの、アレクシス・ツィプラス党首は23日、「(欧州連合などとの間で)相互に受け入れられる解決策」を見つけられると述べた。

ギリシャのアッティカ銀行(BOAr.AT)とナショナル・バンク・オブ・グリース(NBGr.AT)、ピレウス・バンク(BOPr.AT)は8.2%から13.8%上昇した。

<ユーロ圏債券> 域内国債の利回りが過去最低を更新した。欧州中央銀行(ECB)の量的緩和(QE)で買い入れ対象となるものを念頭に、国債への投資需要が殺到した。

資金供給規模が1兆ユーロ以上となる見通しで、市場予想の5000億━7000億ユーロを上回ったほか、期間延長の可能性も指摘される。

買い入れの20%がECBの責任で、損失の多くは各国中銀の負担となることに、市場では驚きの声が聞かれた。

さらに、償還期間が最大30年の債券も買い入れ対象となり、大方の予想を超える内容だ。

ニューバーガー・バーマンのグローバル債券チームのシニア・ポートフォリオ・マネジャー、ジョン・ジョンソン氏は「新プログラムの規模は巨大で、想定される効果を楽観視している」と話した。

スペイン10年債利回りES10YT=TWEBが1.25%と過去最低を更新、イタリア10年債の利回りは1.41%をつけた。いずれもこの日、10ベーシスポイント(bp)以上下がった。

ドイツの10年債利回りDE10YT=TWEBも0.305%と、過去最低を更新した。高格付け債券と格付けが低めの債券の利回り格差は大幅に縮小、ユーロ圏発足初期以来の低水準付近となった。

ドイツ30年債の利回りDE30YT=TWEBが初の1%割れとなり、2年債利回りDE2YT=TWEBはマイナス0.18%まで下げた。イタリアとスペインの30年債利回りは25bp低下して2.54%、2.31%となった。

クレディ・アグリコルの金利ストラテジスト、オーランド・グリーン氏は「(買い入れ対象の償還期間が)超長期のものも含まれ、中期的にみて特に周辺国の追い風となるだろう」と話した。

量的緩和の影響が実体経済に及ぶとの市場の見方を背景に、期待インフレの関連指標が急上昇した。

総選挙を控えたギリシャが、条件付きながらも量的緩和の対象から除外されなかったことに安心感が広がり、同国債も上昇した。10年債利回りGR10YT=TWEBは34bp低下して8.78%となった。

量的緩和に伴って、リターンを求める動きが強まり、ギリシャ最大野党・急進左派連合(SYRIZA)が政権を握り、ドイツなどと妥協できれば、高利回りのギリシャ国債は一段と上昇するとみられている。

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