for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

欧州市場サマリー(2日)

[2日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 反発して取引を終えた。ロシアとウクライナ危機の深刻化を背景とした商品価格の高騰を受けて石油や鉱業大手の株価が急上昇し、相場全体を押し上げた。

石油大手のシェル、BPはそれぞれ4.9%、4.8%上昇。資源大手のリオ・ティント、スイスの商品取引・資源大手グレンコアはそれぞれ3.5%、1.7%値上がりした。

西側諸国による対ロシア経済制裁で供給不安が高まり、原油、スチール、アルミニウムなどの商品価格が上昇。北海ブレント先物は一時、2014年以来初めて1バレル=110ドルを超えた。FTSE350種石油・ガス株指数は4.82%高となり、上昇率は1月以来の大きさとなった。

サクソバンクの株式戦略責任者のピーター・ガーニー氏は、原油価格の高騰は実質経済成長見通しを低下させており、中央銀行がこの状況に対処できることはあまりないと述べた。

イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会のソーンダーズ委員は1日、ウクライナ危機が英国のインフレ率を押し上げる可能性はあるが、金融政策への影響について判断するのは時期尚早とした。

中型株で構成するFTSE250種指数は1.34%高。FTSE350種旅行・娯楽関連株指数が0.53%上げたのが相場をけん引した。

ロシアで事業を展開する鉱山大手のポリメタル・インターナショナルは反発し、18.5%高。ポリメタルはウクライナ情勢の混乱を受け、2022年の経費と設備投資見通しを保留した。

住宅建設のパーシモンは2.1%上昇。住宅需要の堅調な増加で、22年の住宅建設戸数が4─7%増えるとの見通しを示したことが好感された。

一方、ロシアの最大手銀行ズベルバンクの欧州部門が閉鎖を余儀なくされたことから、ロンドン市場に上場しているズベルバンクの預託証券は78.4%安と暴落した。

<欧州株式市場> 反発して取引を終えた。ウクライナ侵攻を巡るロシアへの制裁措置を背景に供給が制約されるとの見方から商品価格が急騰し、エネルギーや資源株が上昇した。

北海ブレント原油先物が2014年以来初めて1バレル=110ドルを突破し、STOXX欧州600種石油・ガス株指数は4.05%上げた。

資源株指数は2.25%上昇。供給混乱観測が高まり、銅やアルミニウムなどの金属価格が急騰したのが押し上げ要因になった。

エクイティ・キャピタルの市場アナリスト、デービッド・マデン氏は「株式市場はここ数日大きく落ち込み、それが買いのチャンスを生んだが、本日の買い手は積極的とは言い難い」と指摘した。

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長がウクライナ情勢の不確実性にもかかわらず、今月の利上げ開始を示唆したことが銀行銘柄の買いを誘った。STOXXユーロ圏銀行株指数は1.39%上昇。

2日に発表されたデータによると、ユーロ圏のインフレ率は2月も過去最高となった。欧州中央銀行(ECB)はロシアのウクライナ侵攻に伴う市場の混乱とインフレ高進の間で板挟みになっている。

STOXX欧州600種自動車・部品株指数は1.59%下落。ロシアの攻撃によりウクライナ西部の複数のサプライヤーが操業停止し、自動車メーカーにとって重要なワイヤーハーネスの入手が難しくなったことで、生産縮小を余儀なくされているのが嫌気された。

いずれもドイツ自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)、BMWはそれぞれ2.7%、2.3%下落した。

スウェーデン通信機器大手エリクソンは9.7%下落。イラク事業に関する内部調査に関して米司法省に提出した情報開示が不十分との報告を受けたと発表したのが嫌気された。

<ユーロ圏債券> 域内債券利回りが前日の急低下から戻したものの、ドイツの実質利回りは過去最低を更新した。ロシアのウクライナ侵攻に伴う経済的影響により、欧州中央銀行(ECB)の利上げが先送りされるとの見方が広がっている。

ユーロ圏の金融市場は現在、ECBが12月までに約20ベーシスポイント(bp)の利上げが実施されることを織り込んでいる。週初は30bp、先週のロシアによるウクライナ侵攻前は40bpだった。

足元では複数の政策当局者が、紛争に起因する不確実性を考慮し て、ECBはより慎重に行動すべきと主張。これにより、前日のドイツ10年債利回りの低下幅は2011年以降で最大となった。

2日は前日の反動からドイツ10年債利回りは再びプラス圏に浮上。終盤は8bp上昇の0.009%となった。イタリア10年債利回りは18bp上昇の1.574%。前日は30bp超低下していた。

独伊10年債の利回り差は155.6bpに拡大。前日は145bpに縮小していた。

ダンスク・バンクのチーフアナリスト、ピエト・クリスティアンセン氏は前日からの大幅な動きは「非常に神経質な市場」を表していると指摘。「このような環境下では、特定の(市場の)見方に非常に注意を払う必要がある」と述べた。

エネルギー価格は2日に一段と上昇し、紛争に伴う経済やインフレへの影響を巡る市場の懸念が悪化。ドイツ10年物インフレ連動債利回り(予想インフレ率を除いた実質利回り)はマイナス2.239%と過去最低を付けた。終盤はマイナス2.144%だった。

欧州連合(EU)統計局が2日発表した2月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は、前年比上昇率が5.8%と、過去最高を更新したが、市場への影響は限定的だった。

<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード

ユーロ/ドル    1.1101 1.1093

ドル/円 115.60 115.15

ユーロ/円 128.34 127.74

<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード

STOXX欧州600種 446.33 +3.96 +0.90 442.37

FTSEユーロファースト300種 1746.90 +13.98 +0.81 1732.92

ユーロSTOXX50種 3820.59 +54.74 +1.45 3765.85

FTSE100種 7429.56 +99.36 +1.36 7330.20

クセトラDAX 14000.11 +95.26 +0.69 13904.85

CAC40種 6498.02 +101.53 +1.59 6396.49

<金現物> 午後 コード

値決め 1928.5

<金利・債券>

米東部時間13時57分

*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード

3カ月物ユーロ 100.52 0.00 100.52

独連邦債2年物 112.13 -0.24 112.37

独連邦債5年物 132.68 -0.69 133.37

独連邦債10年物 169.38 -0.92 170.30

独連邦債30年物 203.30 -0.42 203.72

*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード

独連邦債2年物 -0.624 +0.094 -0.708

独連邦債5年物 -0.267 +0.117 -0.449

独連邦債10年物 0.021 +0.063 -0.042

独連邦債30年物 0.307 +0.015 0.289

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up