May 29, 2018 / 6:48 PM / 3 months ago

欧州市場サマリー(29日)

[29日 ロイター] -

<ロンドン株式市場> 反落。イタリア政局の混乱が不安視され欧州全体の株価が低迷した。軟調な業績見通しを示した家電・携帯電話小売り会社ディクソンズ・カーフォン(DC.L)も重しとなった。

イタリアのマッタレッラ大統領は26日、大衆迎合主義(ポピュリズム)政党「五つ星運動」と極右「同盟」が推した首相候補ジュゼッペ・コンテ氏から提出された組閣名簿のうち、経済財務相にユーロ懐疑派のサボーナ元工業・民営化相を指名するのを拒否し、コンテ氏は組閣作業を断念した。マッタレッラ大統領は国際通貨基金(IMF)の元局長カルロ・コッタレッリ氏を新首相に指名したが、上下両院の信任投票で、新内閣が不信任となった場合、秋にも再選挙が行われることとなる。再選挙は、欧州連合(EU)とユーロに関する事実上の国民投票の様相を帯びるため、市場の不安材料となった。金融株の値下がりが目立ち、銀行大手ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)(RBS.L)とバークレイズ(BARC.L)はともに3%超下落した。

ディクソンズ・カーフォンは20.7%急落。2017年12月以来の安値をつけた。18年に利益が5分の1減少するとの見通しを示したほか、業績改善のために国内で92店舗を閉店するとした。

<欧州株式市場> 続落。イタリアで再選挙が実施される可能性が出てきたことで、同国のユーロ圏離脱が不安視され、イタリア株や金融株が売られた。

イタリアの主要株価FTSE・MIB指数.FTMIBは2.65%低下し、10カ月ぶりの安値をつけた。イタリア国債が売られる中、イタリアの銀行株.FTIT8300は4.73%低下。13カ月ぶりの安値となった。イタリア国債はイタリアの銀行のポートフォリオの大半を占める。

イタリアへの不安は周辺国にも広がり、スペインのIBEX指数.IBEXは2.49%、ポルトガルのPSI─20指数.PSI20は2.61%それぞれ低下した。こちらも銀行株の値下がりが目立ち、スペインの銀行バンコ・デ・サバデル(SABE.MC)は6.8%、ポルトガルの銀行ミレニアムBCP(BCP.LS)は8.1%下落した。

<ユーロ圏債券> イタリア政局の混乱が深まったことを受け、同国債券・株式やユーロの売りが加速。2010─12年のユーロ圏債務危機を想起させる動きとなっている。

イタリアの2年債利回りIT2YT=RRは150ベーシスポイント(bp)超上げ、2.73%に上昇。1日では1992年以来の大幅上昇となった。また、10年債利回り<IT10YT=RR >も一時50ベーシスポイント(bp)上げ、4年超ぶり水準の3.38%となった。

この日実施された伊国債入札では、6カ月物の利回りが過去5年以上で最も高い水準を付けた。

イタリアの債務保証コストも4年半ぶりの高水準に上昇。IHSマークイットのデータによると、5年物クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)ITGV5YUSAC=MGは前日終了時点から49bp上昇し225bp。先週初め時点では122bpだった。

一方、安全資産逃避の動きから、ドイツ10年債利回りDE10YT=RRは一時0.19%となり、1年超ぶりの低水準を付けた。

ラホイ首相の不信任案の採決を6月1日に控えるスペインへの懸念も続き、同国10年債利回りは7カ月ぶり高水準の1.66%に上昇。独債との利回り格差は1年超ぶりの大きさとなった。

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