October 7, 2019 / 3:33 AM / in 11 days

焦点:欧州企業、第4四半期から来年にかけても業績低迷か

[ロンドン 4日 ロイター] - 投資家は、欧州企業の第3・四半期決算が3期連続で減益となると覚悟しているが、来年に向けて収益が持ち直すという期待さえ裏切られる恐れが出てきた。米国による関税の発動や英国の欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感、世界的な景気減速などが背景。

投資家は、欧州企業の第3・四半期決算が3期連続で減益となると覚悟しているが、来年に向けて収益が持ち直すという期待さえ裏切られる恐れが出てきた。写真はロンドンのCMCマーケッツ。2018年12月11日撮影(2019年 ロイター/Simon Dawson)

ここ数週間、欧州企業による収益見通しの下方修正が相次いでいる。4日の週には米国の製造業・サービス業の指数が予想を下回ったことや関税発動の発表を嫌気し、欧州株が大きく下落する場面があった。

欧州企業の利益は今年、第2・四半期まで2期連続で減少して「企業リセッション」に陥った。リフィニティブI/B/E/Sによると、数週間後に発表が始まる第3・四半期決算でも利益は2.2%減少し、過去3年間で最悪の四半期となる見通しだ。

米国企業は第4・四半期に4%の増益が見込まれているが、投資家やアナリスト、ストラテジスト、企業への取材によると、欧州企業の収益は同四半期から来年にかけても低迷を続ける可能性がある。

欧州企業は利益確保のためにコスト削減などの策を講じているが、製品需要の減少には手を打ちにくい。第3・四半期決算では売上高も0.3%減り、2018年初頭以来で初めての減少となる見通しだ。

第4・四半期と2020年については予想平均が今のところ、なおも約10%もの増益となっているだけに、市場はより大きな失望に見舞われる可能性がある。アナリストは、今後数カ月中に期待が現実に引き戻されかねないと見る。

アムンディの欧州大型株責任者、ファビオ・ディジャンサンテ氏は「今年の難関は第3・四半期ではなく第4・四半期だ」とし、「業績見通しの下方修正が今後も続くだろう」と話した。

このところ、出版の英ピアソン(PSON.L)、英たばこ大手インペリアル・ブランズ(IMB.L)、航空会社ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の親会社IAG(ICAG.L)などが利益見通しを引き下げ、そのために株式時価総額が合計数十億ポンド減少した。

ディジャンサンテ氏は、来年の企業利益はよくて横ばいにとどまると予想。UBSは4%の減少を見込んでいる。

<バリュー株に乗り換え>

今年9月は、売られて割安になった「バリュー株」へと投資家の資金がシフトし、急成長企業の「モメンタム株」に賭けていた一部投資家の意表を突いた。バリュー株に資金を逃避させておくと、業績が予想を下回った場合のショックは小さく済む。

MSCIの世界バリュー株指数は9月に4%上昇したのに対し、モメンタム株は1%下落した。資金シフトが起こる前の1─8月にはバリュー株指数が20%も上昇した一方、バリュー株は7%高にとどまっていた。

<既視感>

昨年第4・四半期初めの主要株価指数は現在の水準に近く、向こう1年間の利益見通しは約10%の増益となっていた。

その後アナリストは2019年の増益率見通しを1桁台前半に引き下げ、不透明なマクロ環境も相まって18年末の株式市場はかつてないほどの急落を演じた。

ただ一部の専門家によると、今年は各国中央銀行が昨年よりハト派的で、金融緩和が相場を支えているため、昨年とは状況が異なりそうだ。

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