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マースク、輸送コストの上昇圧力緩和は当面期待できず=幹部

6月23日 海運大手マースクの幹部は22日、商品の輸送コストは新型コロナウイルスの流行以来25─30%上昇したと指摘し、背景にあるインフレ圧力は「短期的に低下しそうにない」との見方を示した。写真はマースクのコンテナ。2021年7月、エジプトのスエズ運河で撮影。(2022年 ロイター/Amr Abdallah Dalsh)

[ロンドン/ダブリン 22日 ロイター] - 海運大手マースクの幹部は22日、商品の輸送コストは新型コロナウイルスの流行以来25─30%上昇したと指摘し、背景にあるインフレ圧力は「短期的に低下しそうにない」との見方を示した。

マースクの海洋・物流部門のバンサン・クレール最高責任者(CEO)は、ダブリンで開催された会議の合間にロイターのインタビューに応じ「今後数年間はさらにインフレが進むだろう」と述べた。「物流はエネルギーと労働力を大量に消費するため、経済の中でも特に大きなインフレ圧力にさらされる」と指摘した。

混雑が改善されている地域がある一方で、米東海岸や北部欧州など悪化している地域もあるとし、トラック運転手など内陸部に物資を運ぶ能力の確保が問題になっていると説明した。

中国との「貿易摩擦」が始まって以来、グローバル企業は同国からの原材料や製品の輸出を減らし、分散化を図ろうとしていると述べた。1─2カ所の特定の地域への依存を減らす傾向が見られるという。

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