April 4, 2018 / 7:34 PM / 4 months ago

欧州市場サマリー(4日)

[4日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 小幅に反発して取引を終えた。世界的な貿易摩擦への懸念が高まる中でFT100種はディフェンシブ銘柄が多く、相場の下支え要因となった。

貿易摩擦をめぐる懸念はここ1カ月間、株式相場の重しとなっている。トランプ米政権が中国製品への制裁関税を課す旨を述べたことで中国はこの日、500億ドル相当の米国製品に報復関税を課すと発表した。トランプ政権は中国が米国の知的財産権を侵害しているとして、米国の輸入関税の対象となる中国のハイテク製品を週内に公表する。

FT100種は序盤に大幅安となった後、株安局面で買われる傾向のあるディフェンシブ銘柄が値を上げ、終盤に持ち直した。製薬会社シャイアー(SHP.L)とグラクソ・スミスクライン(GSK)(GSK.L)は2.6%と1.3%それぞれ上昇した。金が比較的安全な資産とみなされていることから金・銀生産のフレスニロ(FRES.L)は1.1%上昇した。

一方、広告代理店大手WPP(WPP.L)は2.0%下落した。マーティン・ソレル最高経営責任者(CEO)が不正を行っているとの情報について、調査していると発表したことが嫌気された。ソレル氏は不正行為を否定している。リベラムのアナリストらは「ソレル氏は有名人だ。よって彼に対する告発は非常に注目されるだろう。多くの人にとってソレル氏はWPPの顔であることから、今日のWPP株価にマイナスの影響を与えるだろう」とした。

ロンドン株式市場:[.LJP]

<欧州株式市場> 続落して取引を終えた。米国の中国製品に対する制裁関税を受け中国が報復措置案を発表したことで両国間の貿易摩擦が不安視された。

米国がハイテク分野を中心に500億ドル相当の中国製品に関税を課す計画を進める中、中国政府はこの日、米国の大豆や飛行機、自動車、牛肉、化学製品に対して報復関税を課すと発表した。

貿易摩擦をめぐる懸念が高まる中、輸出銘柄が多いドイツのクセトラDAX指数.GDAXIは0.37%低下した。

STOXX欧州600種資源株指数.SXPPは2.41%低下。テクノロジー株指数.SX8Pは1.66%低下した。金融や工業など景気循環株も売り込まれた。

スイス再保険(SRENH.S)は3.9%下落した。ソフトバンクグループ(9984.T)によるスイス再保険の株式取得について、取引終了後のソフトバンクの保有率は10%を超えないとの見方を示した。3月29日にはソフトバンクグループがスイス再保険の株式の25%を約96億ドルで取得することを目指しているとの報道があった。

欧州株式市場:[.FJ]

<ユーロ圏債券> 米中間の貿易を巡る緊張の高まりを背景に安全資産に対する需要が増大するなか、イタリア国債を中心に利回りが低下した。

この日発表の経済指標でユーロ圏の物価上昇率がなお抑制された水準にあることが示されたことも利回り低下の要因となった。

中国財政省は4日、大豆、自動車、化学製品、一部航空機、トウモロコシ製品など農産物を含む米製品106品目に対し25%の追加関税を課すと発表。商務省によると、対象品目の2017年の輸入規模は500億ドルに相当し、米通商代表部(USTR)が3日に明らかにした対中関税の対象輸入品目と同等の規模となる。

これを受けアジア、欧州、さらに米国でも株価が下落。ラボバンクのストラテジスト、リチャード・マグワイア氏は「この日も世界的に株安となったことで債券市場は上向いた」と指摘。また、「(ユーロ圏債券市場で)イタリア国債がアウトパフォームしたことは、ユーロ圏周辺国とリスク資産との間の相関性が薄れていることを示している」との見方を示した。

イタリア10年債IT10YT=RR利回りは4ベーシスポイント(bp)低下の1.74%と、3カ月半ぶりの水準に低下。独10年債との利回り格差は124bpと、約2カ月ぶりの水準に縮小した。

独10年債DE10YT=RR利回りは0.50%を再び下回り、前週付けた2カ月半ぶりの低水準に迫っている。

世界的な貿易戦争に対する懸念に加え、ユーロ圏のインフレ率がなお低迷していることもユーロ圏国債利回りの低下の要因となった。

欧州連合(EU)統計局が発表した3月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は前年比1.4%の上昇となり、2月の1.1%から加速。ただ、多くのエコノミストが注目するエネルギーと未加工食品に加えアルコール・たばこも除く指数の上昇率は3カ月連続で1.0%にとどまった。

これを受け、アナリストの間では欧州中央銀行(ECB)による刺激策の引き揚げには時間がかかるとの見方が出ている。

この日はユーロ圏の10年債利回りは総じて低下し、このほど付けた数カ月ぶりの低水準近辺で推移。ただクレディ・アグリコルの外為ストラテジスト、マニュエル・オリベリ氏は「市場で警戒感は高まっているものの、リスク回避の動きが持続的に増大していくとは予想していない」としている。

ユーロ圏金融・債券市場:[DE/BJ]

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