October 18, 2013 / 4:22 PM / 6 years ago

〔アングル〕中国への依存度高い欧州企業、株価調整局面入りか

[ロンドン 18日 ロイター] - 中国で事業を展開する欧州企業は、経済の鈍化で業績が打撃を受けているものの、多くは株価の下落を免れている。そのため株価は今後調整する可能性がある。

世界中の企業は、長期にわたって成長を続ける中国に投資し、いずれ中産階級の消費が爆発的に拡大すると期待してきたが、そのような飛躍的な状況にはまだ至っていない。成長率は今年に入って鈍化し、第3・四半期は若干拡大したものの、今後また下押しするとみられている。

ソシエテジェネラル・プライベートバンキングのグローバル株式ストラテジスト、クラウディア・パンセリ氏は、「これらの株式は過去に高く評価されていたが、現在は中国の鈍化に悪影響を受けている」と指摘したうえで、第4・四半期以降も弱い展開が続く可能性があるとした。

英高級ファッションブランド、バーバリー 、仏食品大手ダノン 、仏高級ブランドLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン) 、仏広告大手のピュブリシス・グループ や英蘭系日用品大手ユニリーバ は、中国事業の第3・四半期の業績見通しに対する警告を発したため、株価は最大で10%下げている。

ただ、株価の下落は今のところ局部的に過ぎない。

一部の企業による警告を受けて、ロイター・スターマインの業績予想の正確さのランキングで上位のアナリストらは中国需要への依存度が高い欧州企業の業績見通しを引き下げた。ただ、ランキング下位のアナリストの多くはまだ追随していない。

また、中国関連株価について長期的に下落するというポジションはほとんど増えていない。

JPモルガンのストラテジスト、エマニュエル・コー氏は、化学、資本財、ぜいたく品や生活必需品などのセクターについて株価と業績が過大に評価されているようだと指摘する。

「こういったセクターは過去と比較しても依然株価が高く、コンセンサスでは引き続き、今後数年にわたり比較的高水準の業績とマージンを見込んでいるようだ。ただ、過去数年の業績の伸びが今後もずっと続くという期待で株式を買うことはできないと私は考える」と述べた。

この30日間で、中国や他の新興国へのエクスポージャーが大きい欧州の大企業20社から成る株式バスケットは、STOXX欧州600指数 を2%だけ下回っている。

<投資判断引き下げ加速>

また、バーバリーやLVMHなど中国との関係が深い株式についても空売りポジションにほとんど変化は見られない。サンガードのアステック・アナリティクスの貸し株データに基づくと、LVMHの借り入れは9月初めの低い水準から増加しているが、バーバリーの借り入れは80%減少している。

サンガードのアナリスト、カール・ルームズ氏は、「株価が下落している時に借り入れが減少する場合は、空売りポジションを持つ投資家が株価を適正と判断し、空売りで利益を上げるには下落の余地があまりないと考えていることを示す場合が多い」と分析した。

 ただ、スターマインのデータによると、業績予想の正確さで上位のアナリストは、欧州のアジア関連銘柄について、2014年の売上高と利益がコンセンサス予想をそれぞれ1.4%、2.8%下回るとみている。

こういったアナリストはここ90日間に投資判断の引き下げを加速させており、アジア関連銘柄についての下方修正の総数は36と、上方修正の数を45%上回っている。

(David Brett記者)

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