April 23, 2018 / 6:34 PM / a month ago

欧州市場サマリー(23日)

[23日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 続伸して取引を終えた。国債利回りの上昇に伴い金融株が買われた。FTSE100種は7週ぶりの高値水準となった。

米10年債利回りは、市場関係者が重要な節目と考えている水準の3%に迫った。バークレイズ(BARC.L)とHSBC(HSBA.L)、ロイズ・バンキング・グループ(LLOY.L)は0.4%から1.1%上昇した。

一方、生活必需品など国債に代わる投資先とみなされる配当が安定している銘柄は売られた。国債利回りの上昇で、こうした銘柄の配当が見劣りするため。日用品大手レキット・ベンキーザー(RB.L)は2.0%安だった。前週に軟調な決算を発表したことを受けJPモルガンが投資判断を引き下げた。その他の生活必需品銘柄では、世界最大の蒸留酒メーカー、ディアジオ(DGE.L)が0.5%、日用品大手ユニリーバ(ULVR.L)が0.2%それぞれ下落した。

中型株では、アウトソーシング事業を手掛けるキャピタ(CPI.L)が13.1%急騰。株主割当増資(ライツイシュー)と成長軌道に向けた計画を発表したことが好感された。

製造会社のロトーク(ROR.L)は10.9%上昇。第1・四半期収益が底堅く伸びたことが買い材料となった。

<欧州株式市場> 上昇。米国債利回りの上昇に伴い銀行株が5週間近くぶりの高値を付けた。

銀行株は利回り上昇の恩恵を受ける。STOXX欧州600種銀行株指数.SX7Pは0.73%上昇した。イタリアの銀行株.FTIT8300は1.03%上昇し、2年超ぶりの高値を付けた。欧州中央銀行(ECB)が、銀行の不良債権処理についての新たな指針案を見送ることを考えているとの報道が材料視された。指針の下、銀行は不良債権に対する自己資本の積み増しを強いられる予定だった。

金融機関を対象にソフトウェアを提供するテメノス(TEMN.S)は5.5%上昇した。金融取引サービス企業フィデッサ(FDSA.L)に対する買収額を引き上げないとしたことが好感された。フィデッサはテメノスによる従来の提案を拒否し、テメノスと合併・買収(M&A)競争を繰り広げていたイオンによる15億ポンドの買収提案に合意した。

一方、スイスの金融大手UBS(UBSG.S)は2.5%下落した。第1・四半期利益は市場予想を上回ったものの、第2・四半期について軟調な見通しを示したほか、普通株Tier1(CET1)比率が予想をやや下回った。また、ウエルスマネジメント部門の業績が期待外れの内容だった。

生活必需品銘柄も軟調だった。生活必需品銘柄は、収益と配当が安定しているため、国債の代わりとなり得る投資先とされている。米国債利回りが14年1月以来の高水準を付けたことで売られた。

ドイツの食品卸売り大手メトロ(B4B.DE)は9.3%下落した。軟調なロシア事業を理由に前週末に利益見通しを引き下げたことで複数の証券会社が投資判断を引き下げた。

<ユーロ圏債券> 商品価格の上昇でインフレ期待が押し上げられる中、米10年債利回りが心理的な節目となる3%に向け上昇していることを背景に、ユーロ圏国債利回りも上昇した。

アナリストは米中間の緊張が緩和していることに加え、北朝鮮が核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)実験を停止すると表明したことで、安全資産への資金の逃避に歯止めがかかり、国債利回りが上昇していると指摘。米10年債US10YT=RR利回りは欧州取引時間帯に2.998%と、3%に迫る水準に上昇。独10年債DE10YT=RRとの利回り格差は一時、29年ぶりの水準に拡大した。

市場関係者は米10年債利回りが3%を上回った場合、債券市場の弱気相場入りを示すとの見方を示している。

欧州時間での取引が進むに従いユーロ圏国債利回りも米国債利回りに歩調を合わせて上向き、終盤の取引では2─4.5ベーシスポイント(bp)上昇している。独10年債DE10YT=RR利回りは約0.638%と、6週間ぶりの高水準を付けた。

市場関係者は利回りの上昇には原油などのコモディティー(商品)価格の上昇も作用していると指摘。DZ銀行のアナリスト、レネ・アルブレヒト氏は「原油価格のほか、アルミニウムと鉄鋼価格による圧力が出る中、インフレが再び市場で意識され始めている」としている。

ユーロ圏の長期インフレ期待の指標の一つとされる5年物フォワード・スワップEUIL5YF5Y=Rは前週1.697%と、3月半ば以来の水準に上昇。これに相当する米国の指標USIL5YF5Y=Rはこの日に2014年11月以来の高水準を付けている。

連立政権樹立に向けた折衝が続くイタリアでは、大統領が下院議長に、反体制派政党「五つ星運動」と中道左派の民主党(PD)が政権樹立に向け手を組めるか打診するよう要請。その後、イタリア10年債と独10年債との利回り格差IT10DE10=RRは約115bpと、2年ぶりの水準に縮小した。

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