[ベルリン 28日 ロイター] - ドイツのメルケル首相は28日、欧州連合(EU)首脳会議を控えてドイツ議会で演説し、EUの運命は難民・移民問題にうまく対処できるかどうかにかかっていると述べた。首相は「欧州は多くの課題に直面しているが、難民・移民問題はEUの運命を左右するものとなる可能性がある」と指摘。
難民・移民の流入にさらされるイタリアといった国々を「われわれは放っておくことはできない」と付け加えた。
難民・移民の主要ルートである北アフリカからイタリアへの流入数は今年大幅に減少しているものの、ドイツでは昨年9月の議会選で1940年代以降で初めて反難民・移民の右派政党が議席を獲得。イタリアでは今月、反難民・移民の右派政権が発足した。