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欧州の商業不動産部門に悪化恐れ、金融リスク監視当局が警告

 1月25日、欧州連合(EU)の金融リスク監視機関である欧州システミックリスク理事会(ESRB)は、欧州の商業用不動産部門が急激に悪化して金融市場にシステミックリスクが生じる恐れがあると指摘し、銀行が資本増強を迫られる可能性もあるとの認識を示した。写真はフランクフルトの金融地区。2019年3月撮影(2023年 ロイター/Ralph Orlowski )

[フランクフルト 25日 ロイター] - 欧州連合(EU)の金融リスク監視機関である欧州システミックリスク理事会(ESRB)は25日、欧州の商業用不動産部門が急激に悪化して金融市場にシステミックリスクが生じる恐れがあると指摘し、銀行が資本増強を迫られる可能性もあるとの認識を示した。

欧州の不動産部門を巡っては、長期的な好況期からの転換点にあると以前から監督当局が警告。特に商業不動産は下降サイクルに加え、新型コロナウイルス流行後のオフィス利用の変化でリスクにさらされやすいとの指摘が出ている。

ESRBは各国やEUの当局に対し、リスクを監視するよう改めて要請。銀行が担保を正しく評価し、適切に引当金を積む体制を整える必要があると主張した。

建築基準の変更といった気候変動対策や電子商取引への移行、リース物件の柔軟性を求める声の高まりも圧迫要因になるとしている。

ESRBは昨年9月、商業用不動産のデフォルト(債務不履行)リスク増加を警告しており、同部門が急激に悪化すれば銀行の貸し出し余力が制限され、金融市場や経済全体にシステミックリスクが生じるとの懸念が浮上している。

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