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欧州委の経済見通し、ドイツは財政黒字続く イタリア債務拡大

[ブリュッセル 7日 ロイター] - 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は7日に公表した四半期経済見通しで、域内の景気減速の悪化を防ぐ対策が求められる中でも2021年までユーロ圏全体として支出が抑制されるとの見方を示した。加盟各国が提出した予算案をもとに各国の公的部門財政赤字と公的債務残高を算出した。

ユーロ圏19か国で経済が最も大きいドイツは少なくとも21年まで財政黒字を保つ見通しだ。ただ、黒字幅は縮小する。ドイツは景気見通しが悪化するものの、今年の財政黒字が対国内総生産(GDP)比で1.2%と高水準を維持する見込みだ。20年は0.6%、21年は0.2%へ縮小する。

同じく財政黒字となっているオランダは、黒字額がGDP比で19年に1.5%、20年が0.5%、21年が0.4%となる見通しだ。

欧州委のモスコビッチ経済・通貨担当委員は、財政黒字が縮小することを評価した上で、より多くの対策が打てると述べた。景気が減速する中、これまで成長促進よりも赤字削減に注力していたユーロ圏の財政政策の方針を変えるときが来たと語った。

高債務国については、EUが支出抑制を促す中でも財政赤字が続くとの見方を示した。絶対値で債務が最も多いイタリアは、公的債務残高が今年GDP比で136.2%へ増える見通し。20年は136.8%、21年は137.4%まで増える。一方、イタリア政府が示している試算では、20年に135.2%へ減り、21年も減り続ける。

EUの財政ルールの下、債務残高のGDP比が60%を超える国は債務を徐々に減らさなければならない。

また、EUは特定の国が財政ルールを順守しているか否かを判断するために、一時的な支出や歳入を除く構造的財政赤字もみているが、イタリアの構造的財政赤字は今年、GDP比で2.2%、20年は2.5%へ拡大する見通し。財政ルールの下、構造的財政赤字は縮小させる必要がある。

ただモスコビッチ氏はイタリアの予算案を巡り、現段階で制裁手続き入りは検討していないと述べた。

債務残高がGDP比で100%に迫るフランスも今年支出が増えており、19年の財政赤字はGDP比で3.1%、20年と21年は2.2%となる見通し。EUの財政ルールは赤字の上限を3.0%としている。 (※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

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