[7日 ロイター] - 欧州株式市場は反落して取引を終えた。欧州中央銀行(EC B)が今週開く会合を前に、投資家に警戒感が広がった。 ECBは9日に理事会を開く。ユーロ圏の物価上昇や経済の改善を示すデータが出て おり、金融引き締めを打ち出すとの観測が高まっている。TSロンバードの戦略部門責任 者、アンドレア・シシオーネ氏は「ECBはパンデミック緊急購入プログラム(PEPP )の縮小を議論するとみられている。もしそうならば投資家はほかの手段での埋め合わせ があるかのヒントを探すだろう」と述べた。 通信大手ドイツテレコムは0.1%高だった。ソフトバンクグループ<998 4.T>との株式交換により、米Tモバイルの株式を取得し、保有率を増やす。同時 にTモバイルのオランダ部門をプライベートエクイティの連合に51億ユーロ(60億5 千万ドル)相当で売却すると発表した。 オランダの通信大手KPNは4.1%上昇。英同業のBTは0.1% 下落し、ドイツテレコムが保有する12%のBT株について選択肢を検討していると伝わ ったのが響いた。STOXX欧州600種通信株指数は0.10%上昇。 航空部品のメギットは12.1%下がり、STOXX欧州600種で最も不 振だった。米同業のトランスダイム・グループが87億ドルの買収合戦から撤退 したことが嫌気された。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終 コード 値 STOXX欧州600種 472.87 -2.32 -0.49 475.19 FTSEユーロファースト30 1821.56 -8.37 -0.46 1829.93 0種 ユーロSTOXX50種 4225.01 -21.12 -0.50 4246.13
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