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欧州市場サマリー(30日)
2017年10月30日 / 19:40 / 24日後

欧州市場サマリー(30日)

[30日 ロイター] - <為替> ドル軟調。ロシア疑惑を巡って、トランプ陣営の元選対本部長を大陪審が起訴したと伝わり、慎重ムードが広がる中、先週値上がりしていたドルに利益確定売りが出た。

<ロンドン株式市場> 反落して取引を終えた。ポンドが対ドルで上昇しドルで収益を上げる国際的な銘柄が多いFT100種の重しとなった。投資判断の引き下げが嫌気された住宅建設銘柄も値下がりした。

イングランド銀行(英中央銀行)は11月2日に政策決定会合を控えている。10年以上ぶりの利上げが見込まれており、ポンドを押し上げた。

不動産開発のバークレー(BKGH.L)は1.4%下落。バークレイズが投資判断を「アンダーウェート」に引き下げた。住宅部門の支援に割り当てられた英予算について、市場が効果を過大評価しているかもしれないと指摘した。バークレイズのアナリスト、ジョン・ベル氏は投資家向けのメモで「対策は影響があるかもしれないが、過去の例からみて強さに欠ける。市場は早まって期待してしまったかもしれない」とした。

住宅建設のパーシモン(PSN.L)とべルウェイ(BWY.L)、テイラー・ウィンペイ(TW.L)、中型株のレッドロウ(RDW.L)も投資判断を引き下げた。バラット・デベロップメンツ(BDEV.L)は目標株価を引き下げた。レッドロウは取引時間中の落ち込みから持ち直し、1.0%高で取引を終えたものの、その他の銘柄は0.5%から1.1%下落した。

欧州最大の日曜大工用品小売り、キングフィッシャー(KGF.L)は2.0%上昇した。ゴールドマン・サックスが投資判断を「買い」に引き上げたことが好感された。同社が進めている効率化計画について市場が慎重になり過ぎていると指摘した。

<欧州株式市場> 上昇して取引を終えた。スペインのIBEX指数.IBEXは2.44%反発。29日にスペインの団結を主張するデモ集会があったほか、世論調査でカタルーニャ州の独立に反対する政党の支持率が独立賛成派を上回ったことで、同国株に対する買い安心感が広がった。

スペイン株の中でも銀行株が特に買われ、カイシャバンク(CABK.MC)とサバデル(SABE.MC)は4.2%と5.7%それぞれ上昇した。バンキア(BKIA.MC)は2.2%上昇。第3・四半期決算で純利益が予想よりも小幅な落ち込みにとどまったほか、不良債権が縮小したことが好感された。

米アップルの新型スマートフォン「iPhone(アイフォーン)X(テン)」の予約販売が好調だったことで、iPhoneのサプライヤーが買われた。欧州の半導体大手STマイクロエレクトロニクス(STM.PA)とオーストリアのAMS(AMS.S)、ドイツのダイアログ・セミコンダクター(DLGS.DE)は2.1%ー5.6%上昇した。

英金融大手HSBC(HSBA.L)は1.5%下落。第3・四半期利益が5倍に増大したものの、インベステックは「売り」との投資判断を維持し、慎重な姿勢を示した。フランスのBNPパリバ(BNPP.PA)やソシエテ・ジェネラル(SOGN.PA)、スイスのクレディ・スイス(CSGN.S)など他の銀行も今週、決算発表を予定している。

<ユーロ圏債券>スペイン、イタリア、ポルトガルなどの南欧諸国の国債利回りが低下した。独立問題で揺れるスペイン北東部のカタルーニャ自治州を巡り、12月実施の州議会選挙で独立反対派がややリードしていることが世論調査で示されたほか、S&Pが前週イタリアの信用格付けを引き上げたことが背景。

スペインのカタルーニャ自治州は前週27日、スペインからの独立を宣言。その後、上院からカタルーニャ州の直接統治権を承認された中央政府のラホイ首相は同州政府の閣僚を解任し、議会を解散、さらに12月21日に州議会選挙を実施すると発表した。現地紙エル・ムンドが29日公表した世論調査の結果では、カタルーニャ州の独立に反対する政党が支持率でややリードしている。

イタリアについては、S&Pが27日、経済成長見通しの改善、投資拡大、雇用の安定的な増加を背景にソブリン信用格付けを「BBBマイナス」から「BBB」に引き上げた。格付け見通しは「安定的」を維持した。

コメルツ銀行の金利調査部門責任者、クリストフ・レーガー氏は「S&Pは格付け見通しをポジティブに引き上げると予想していたが、一歩踏み込んで格付けをBBBに引き上げたことは明らかにこの日の入札に対する追い風となった」としている。イタリアが実施した5・10年債入札は堅調な需要を集めた。

イタリア10年債IT10YT=TWEB利回りは10ベーシスポイント(bp)低下の1.84%と、1月以来の低水準を付けた。1日としては約7週間ぶりの大きな低下となる見通し。独10年債DE10YT=TWEBとの利回り格差は約147bpと、2016年12月以来の水準に縮小した。

スペイン10年債ES10YT=TWEB利回りは10bp低下の1.49%。カタルーニャ問題を巡る政治的な混迷が深まるなか利回りは最近上昇していた。

イタリアとスペインの国債利回り低下に追随しポルトガル10年債PT10YT=TWEB利回りも11bp低下し、約2年半ぶりの低水準を付けた。1日の低下としては6週間ぶりの大きさとなる見通し。

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