December 5, 2018 / 3:36 AM / 12 days ago

EU財務相会合、ユーロ圏共通予算と預金保険制度の決定は先送り

 12月4日、ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のセンテノ議長は記者会見で「ユーロ圏の危機防止および銀行破綻処理の機能を強化するために、ESMの役割拡大で合意した」と表明した。写真は、財務相会合の合間に、ユーロ20周年記念の写真におさまった各国財務相とECBのドラギ総裁。ブリュッセルで3日撮影(2018年 ロイター/Yves Herman)

[ブリュッセル 4日 ロイター] - 欧州連合(EU)は4日の財務相会合で、ユーロ圏救済基金である欧州安定メカニズム(ESM)の役割拡大で合意したが、ユーロ圏共通の予算や預金保険制度については合意に至らず、決定を先送りにした。

ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のセンテノ議長は記者会見で「ユーロ圏の危機防止および銀行破綻処理の機能を強化するために、ESMの役割拡大で合意した」と表明した。

ユーロ圏共通の預金保護制度である欧州預金保険スキーム(EDIS)については、域内諸国の間で懐疑的な見方があまりにも強いため、EU首脳が求めていた政治交渉の行程表についても合意がまとまらなかった。

センテノ議長は「政治交渉開始の行程表について合意をまとめるにはさらなる作業が必要だ。今回の新たな展開は、次の段階に取り組むハイレベルな作業グループを設置する見通しとなったことだ」と語った。

ユーロ圏共通の予算については、12月14日のEU首脳会合で要請があれば、財務相会合として取り組む用意があると表明した。予算の規模は首脳が決定することになる。

この日の合意によると、ESMについては、域内銀行の破綻処理を支える単一破綻処理基金(SRF)の原資が底を突く緊急時に資金を融通することを可能にする。融資は遅くとも2024年から可能になる。

また、ユーロ圏域内の特定の国が自国が原因ではない経済危機に見舞われた場合、基本的に健全な政策運営をしている限り、ESMから融資を受けることが可能になる。EU財政ルールを順守し、債務が持続可能な状態にあり、経済が過剰な不均衡に陥っていないことが融資を受ける条件となる。

さらに、債務再編を現状より容易にするため、複数の債券の条件変更を1回の決定で可能とする「シングルリム」方式の集団行動条項(CAC)を2022年までに導入する。

EU財務相は、将来的に国債を再編する必要性が生じた場合にESMが果たし得る役割があることを認めたが、最低限の関与にとどめる考えも示した。

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