[フランクフルト 20日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は20日、気候変動リスクに関する指針案を明らかにした。金融機関に気候変動リスクの査定や開示を義務付ける内容で、環境破壊をもたらすセクターに融資を行う場合、一段の責任を負う可能性がある。
指針によると、金融機関は気候変動や環境リスクの開示に加え、関連エクスポージャーのリスク枠への組み入れや気候変動リスクの管理責任などが求められる。
ECBは「風評リスクは突如発生し、急速に企業に影響を及ぼす。環境や気候変動リスクを巡る市場心理の変化に伴い、社会や環境の問題で名前が挙がる機関は風評リスクに直面する恐れがある」とした。
今後は業界などから意見を聴取した上で、年内に最終的な指針を取りまとめたいとしている。
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