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[ローマ 17日 ロイター] - 経営難のイタリア中堅銀行、バンカ・カリジェが、債券発行の政府保証を正式に要請した。トリア経済・財政相が17日、議会の公聴会で明らかにした。
政府保証が得られれば、複数の証券発行で最大30億ユーロ(34億ドル)の資金を調達する可能性がある。
トリア氏は政府保証要請について、欧州委員会に知らせたとも説明。「間もなく回答があると確信している」とした。
イタリアは同行の救済費負担に備え、13億ユーロの基金を設立した。「予防的な資本増強」スキームにも活用可能で、モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(モンテ・パスキ)を救済する際に利用された。
トリア氏はこうしたシナリオについて「本当に最後の手段」と説明。「そうした介入に向けた状況が生じた場合、欧州当局との協議着手が必要となる」と述べた。
地元紙によると、カリジェ銀は早ければ来週にも債券発行を発表する可能性がある。発行額は10億ユーロ超、期間は3年、利率は2.5%程度という。
ある市場関係者は、条件設定で大幅なプレミアムが付けば興味を示す投資家もいるかもしれないが、個人的には買いは「あり得ない」と話した。
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