[フランクフルト 22日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)の四半期融資調査によると、ユーロ圏の銀行は第1・四半期に法人向け融資や住宅ローンの貸出基準を厳格化する見通しだ。融資の需要は鈍化するとみられる。
ECBは「ネットベースの融資需要は(昨年第4・四半期に)引き続き増加したが、銀行は今後3カ月間、需要の一定の鈍化を予想している」と指摘した。
調査は147行を対象に実施した。
ECBによると、昨年第4・四半期の貸出基準は、住宅ローンと法人向け融資が概ね変わらず、消費者向け融資は厳格化された。
ECBは「貸出基準は長期にわたって緩和されており、銀行の貸出基準が引き続き融資の伸びを下支えしている」と指摘。
第1・四半期については「銀行は法人向け融資と住宅ローンについて貸出基準のやや厳格化を予想している。消費者向け融資など他の家計向け融資の貸出基準は概ね変わらないと予想している」と指摘した。