January 15, 2019 / 8:04 AM / in 6 months

ECB、不良債権の引当金積み増しに期限設定へ 伊銀株急落

[15日 ロイター] - イタリア紙イル・ソーレ・24・オーレ紙は15日、関係筋の話として、欧州中央銀行(ECB)が監督対象の銀行に対し、不良債権を完全に処理するための資金を2026年ごろまでに積み増すよう要請したと報じた。

 1月15日、イタリア紙イル・ソーレ・24・オーレ紙は、関係筋の話として、欧州中央銀行(ECB)が監督対象の銀行に対し、不良債権を完全に処理するための資金を2026年ごろまでに積み増すよう要請したと報じた。写真はフランクフルトで昨年3月撮影(2019年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

この報道を受けてイタリアの銀行株は急落し、同国のサルビーニ副首相はECBの対応を批判した。

事情に詳しい関係筋によると、ECBは監督対象の各行について、新たに分類したものも含めた不良債権への引当率を100%にするための期限を設定する方針。

期限は銀行ごとに異なる可能性があり、拘束力のある規制というよりも中期的な目安になるという。イル・ソーレ・24・オーレ紙の報道も同様の内容となっていた。

ECBはコメントを差し控えた。

ECBが予想されていたよりも厳格な勧告を行う見通しとなったことから、ユーロ圏内で最も高水準の不良債権を抱えるイタリアの銀行は株価が急落。イタリアの銀行が6月末時点で保有する不良債権は1590億ユーロ(1820億ドル)に上っており、融資全体の9.7%を占めている。

イタリアの銀行株指数.FTIT8300は2%安で終了。モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(モンテ・パスキ)(BMPS.MI)は7.7%安で引け、バンコBPM(BAMI.MI)、BPER(EMII.MI)、UBIバンカ(UBI.MI)はそれぞれ4─5%値を下げた。

モンテ・パスキは2026年までに不良債権向け引当金を増額するようECBから通告されたと明らかにしている。

ECBは昨年、新たに不良債権として分類された貸出債権について、無担保の部分は2年以内、担保付き部分については7年以内の完全な引き当てを銀行に求めた。ただ、2018年半ば時点で6570億ユーロあった既存の不良債権については期限を設定しなかった。

既存の不良債権にも新規に分類された分と同じ基準が適用された場合、最長で2026年までに処理することが必要となる。

イタリア銀行(中銀)の18年6月時点のデータによると、ECBの監督対象のイタリア国内銀行が引当率を100%にするには、中期的に720億ユーロの不良債権を追加で処理する必要がある。

イル・ソーレ・24・オーレ紙によると、銀行が引当金拡充が困難な場合は、理由を説明できればECBの要請に従わないことが認められるという。

イタリアのサルビーニ副首相は声明で「ECB監督当局によるイタリア銀行システムやモンテ・パスキへの新たな攻撃は、銀行同盟が金融システムの安全性を高めるどころか、不安定性にさせる原因となることを示している」と批判した。

*内容を追加しました。

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