[ベルリン/パリ 18日 ロイター] - マクロン仏大統領は18日、ドイツ連邦議会(下院)で演説し、独仏は同盟国として欧州の統合強化に向けた取り組みを先導すべきだと強調、ユーロ圏共通予算などの懸案に対する疑念払拭へ努力するよう訴えた。
欧州議会の選挙を来年5月に控え、マクロン大統領は、複数の諸国で台頭する反移民を掲げるナショナリスト政党の勢いを削ぐべく、親欧州連合(EU)勢力は団結し具体的な政策措置を講じるべきと述べた。
マクロン大統領は、独仏にはこうした努力を行う責任がある、と主張。「意思決定や外交、移民、開発に関する政策、予算や財源の一部を共有し、共通の防衛戦略を策定するというこの新段階は、恐ろしいかもしれないが、われわれはタブーを克服しなければならない」と語った。
フランスの財務省筋によると、独仏は19日、限定的なユーロ圏共通予算に関する案を提示する見込み。