November 20, 2019 / 4:09 PM / 21 days ago

欧州委、イタリアとフランスの予算に懸念 修正は求めず

[ブリュッセル 20日 ロイター] - 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は20日、イタリアとフランスの20年の予算案がEU財政規律に違反する可能性があると指摘した。ただ、すぐには修正を求めなかった。

欧州委はスペインとポルトガル、ベルギー、スロバニア、スロバキア、フィンランドも規律違反のリスクがあるとした。

ドムブロフスキス副委員長は記者会見で、イタリアとフランス、ベルギー、スペインに言及し、「規律違反のリスクがあると判断した国の中でも、債務水準が高く削減ペースが遅い国について最も懸念している」とした。4カ国については「債務水準が非常に高いため経済ショックや市場圧力に対応する余地が限られている」とし、「財政状況が不安な状態だ」とした。

規律違反のリスクがある国は、規律順守に向けて「必要な対策を打つ」ように促した上で、直近で予算案を変更することは求めないとし、「すぐに修正するべきだと言っているわけではない」と発言。違反リスクが深刻な国しか直ちに修正を求められることはないとも述べ、ユーロ圏の加盟19カ国で今年深刻なリスクにある国はないとした。

ドムブロフスキス氏によると、次回の審査は20年春に実施する。20年予算案は19年末までに最終承認される。

モスコビシ委員(経済・財務・税制担当)は同じ会見で、ドイツとオランダは財政出動の余地があるため、公共支出拡大により注力すべきだと主張。こうした対策でユーロ圏経済の鈍化を和らげることができると指摘した。

欧州委は11月初め、絶対値で債務が最も多いイタリアについて公的債務残高が今年GDP比で136.2%に増えるとの見通しを示した。債務は少なくとも21年まで増え続けるという。

EU財政規律の下、債務残高のGDP比が60%を超える国は債務を徐々に減らす必要がある。また、EUは特定の国が財政ルールを順守しているかを判断するために、一時的な支出や歳入を除く構造的財政赤字も見ているが、イタリアの構造的財政赤字は今年と来年に拡大するとの見通しを示した。

債務残高がGDP比で100%に迫るフランスも、構造的財政赤字削減の目標を達成できないもようだ。

暫定政権であるスペインとベルギーは最終予算案を提出できず、欧州委は両国に予算案を更新するように求めた。更新は正式な政権が樹立してから実現することとなる。

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