October 7, 2019 / 10:54 PM / in 11 days

ユーロ圏、予防的な財政出動なければ低成長が長期化=欧州委文書

[ブリュッセル 7日 ロイター] - 欧州連合(EU)の欧州委員会は9日のユーロ圏財務相会合に向けて用意した討議文書で、ドイツやオランダなど財政に余裕のある国による予防的な財政出動がなければ、ユーロ圏経済は低成長が長期化する恐れがあると指摘した。

ロイターが確認したこの文書で、欧州委はユーロ圏の経済活動について、年内は回復しないとの見方を示した。

その上で「成長の鈍化や現在の状況に内在する下振れリスクを踏まえると、財政政策において(事後の)対応ではなく予防的なアプローチが必要になる可能性がある」と強調した。

また、財政政策措置が経済に影響を及ぼすまでには時間がかかることから、政府は現時点で行動する必要があるとした。

欧州委の呼び掛けは主に、「財政に余裕のある国」とされるドイツやオランダが対象となっている。

欧州委はさらに、欧州中央銀行(ECB)が追加緩和を行っても、政府の財政出動より景気刺激効果は小さく、副作用がより大きくなるとした。足元での財政出動は通常の経済状況下と比べてより効果的になるとの見方を示した。

欧州経済について、「貿易政策や地政学的緊張、EUと英国の将来の関係を巡る不透明感は今後数年にわたり続く」との見通しも示し、ネガティブな構造的要因が引き続き成長を下押しする可能性が高いと指摘。こうした要因により、欧州の生産活動の中期的見通しはこれまでの予想より長期にわたり低水準にとどまる可能性が高まるとした。

成長鈍化を見込む基本シナリオは世界的な緊張の高まりや、自動車を含めた米欧の貿易摩擦激化、英国の合意なきEU離脱を想定に入れていないとし、「こうしたシナリオが近いうちに現実となる可能性が高まっており、欧州経済への影響は大きくなる恐れがある」と警告した。

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