[ブリュッセル 8日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が8日発表した第3・四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)確報値は、前期比12.5%増加した。伸び率は1995年の統計開始以降で最高となった。11月に発表された改定値の12.6%増からは小幅に下方修正された。
ユーロ圏GDPは、新型コロナウイルス流行の影響で過去最悪の縮小を経験したが、第3・四半期は消費支出と輸出が急増した。
第3・四半期GDP確報値は前年同期比では4.3%減。改定値は4.4%減だった。
改定値からの修正は主に、第2・四半期の数字が改定されたことが原因。第2・四半期GDPは過去最大の前期比11.7%減と、11月に発表された11.8%減から改定された。
ロックダウン(都市封鎖)を経て店舗や工場が再開されたことを受けて、域内消費と輸出が伸びた。第3・四半期の消費支出は前期比14.0%増で、第2・四半期の12.4%減から急回復。第2・四半期には18.9%減少していた輸出も、17.1%増を記録した。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」