* 6月のユーロ圏総合PMI改定値は54.9(速報値:54.8) * 6月のユーロ圏サービス部門PMI改定値は55.2(速報値:55.0 ) [ロンドン 4日 ロイター] - IHSマークイットが発表した 6月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は54.9で 、5月の54.1から上昇した。 景況拡大と悪化の分かれ目となる50を引き続き上回った。 指数は速報値の54.8からやや上方改定された。ただ昨年末から 今年初めにかけての高水準からは大きく低下している。 事業に対する楽観的な見方に関連した今後の生産を示す指数は63 .4と、5月の63.7から低下し、2016年11月以来の低水準と なった。 IHSマークイットの首席ビジネスエコノミスト、クリス・ウィリ アムソン氏は「経済成長ペースの改善や価格圧力が再び確認されている ことは、刺激策を年内に段階的に縮小すべきとする欧州中央銀行(EC B)の見解を支援する」と指摘。「ただ今回の調査の結果は、中銀の政 策に対する慎重なアプローチも正当化している」との見方を示した。 「事業の楽観的見方は1年半ぶり超の低水準となった」とし、貿易 戦争を巡る懸念が広がる中、「特に製造業を巡る経済見通しに対する不 安の高まりを反映している」と述べた。 2日に発表された6月のユーロ圏製造業PMI改定値は、18カ月 ぶり低水準の54.9だった。低下は6カ月連続。 一方、6月のサービス部門PMI改定値は55.2と、前月の53 .8から上昇し、4カ月ぶり高水準となった。 サービス部門の産出価格は5カ月ぶり高水準の53.2だった。前 月は52.0。 ウィリアムソン氏によると、6月のデータは第2・四半期のユーロ 圏経済成長率が0.5%をやや上回る水準になることを示唆している。 ロイターが6月に実施した調査の予想の中央値と一致した。 (ーからご覧ください)