[ベルリン 4日 ロイター] - 市場調査グループのセンティックスの調査によると、2月のユーロ圏投資家センチメント指数はマイナス3.7と、前月のマイナス1.5から低下し、2014年11月以来約4年ぶりの低水準となった。
これで6カ月連続の低下。ロイターがまとめたアナリスト予想は、マイナス0.6だった。英国の欧州連合(EU)離脱に対する懸念が主な背景。
現況指数も6カ月連続の低下。2016年12月以来の低水準だった。
センティックスのマネジングディレクター、マンフレッド・ヒューブナー氏は「期限が迫っている英国のEU離脱が、主因である可能性が高まっている」とし「政治状況が不透明で、企業がコンティンジェンシー・プラン(不測の事態を想定した緊急対応策)の策定を迫られれている」と述べた。
米連邦準備理事会(FRB)などの中央銀行が金融緩和に向けた措置を講じる可能性も意識されているという。
ドイツ国内の投資家心理を示す2月の指数は3.1で、前月の6.1から低下し、2012年8月以来の低水準となった。これで4カ月連続の低下。
同氏は「近年ユーロ圏経済の原動力となってきたドイツ経済が勢いをさらに失いつつある」とし、英EU離脱や中国の自動車販売低迷でドイツの輸出モデルが圧力に見舞われているとの認識を示した。
センティックスの調査は投資家1004人を対象に1月31─2月2日に実施した。