[ブリュッセル 28日 ロイター] - 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は28日、債権団との交渉決裂前にギリシャに提示していた内容を公表した。このような公表は異例で、欧州委側の苛立ちを示すものといえる。
欧州委は声明で、「透明性とギリシャ国民への情報の観点から、欧州委員会は最新の提案を公表する」とし、EUとともに債権団を構成する欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)とも合意の上での公表だとした。
26日遅くまでギリシャとの交渉は続いたとし、「ユーロ圏財務相会合ではギリシャとの包括的合意が必要と全ての関係者が理解しており、合意だけでなくギリシャの将来的な資金調達や債務の持続性にも対応が必要だと認識されていた」と指摘した。
しかし「ギリシャ当局によるこれを破棄する一方的な決定」により、財務相会合は合意の承認には至らなかったという。
声明とともに欧州委は、ギリシャが支援に向け合意すべき税制や歳出面での10ページにわたる「優先事項」を公表した。
※英文参照番号[nB5N0ZA03B](契約の内容によっては英文がご覧いただけない場合もあります)
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