Reuters logo
ギリシャ債務軽減、想定超える措置必要=IMF報告書
2015年7月14日 / 15:38 / 2年後

ギリシャ債務軽減、想定超える措置必要=IMF報告書

[14日 ロイター] - ギリシャ債務の持続可能性をめぐり、欧州連合(EU)の当初想定を大きく上回る軽減措置が必要になるとの報告書を国際通貨基金(IMF)がまとめていたことが分かった。

 7月14日、ギリシャ債務をめぐり、IMFが当初想定を超える軽減措置が必要になるとの報告書をまとめていたことが分かった。写真はラガルド専務理事。ブリュッセルで12日撮影(2015年 ロイター/Eric Vidal)

報告書は、過去2週間のギリシャ経済や国内銀行への打撃を勘案した改定版で、第3次支援の交渉開始でユーロ圏首脳が大筋合意した数時間後に域内の政府に配布された。

報告書は「債務持続可能性の著しい悪化は、これまで検討されていた水準や欧州安定メカニズム(ESM)が提案していた水準をはるかに上回る軽減措置が必要なことを示している」と指摘。

その上で、欧州諸国はギリシャに対し、新規融資を含む欧州債務に30年の支払い猶予期間や返済期限の大幅延長、または大幅なヘアカットなどを認めることが必要だとした。

IMFはギリシャの債務持続可能性について、今月2日にも報告書を公表している。公表は債権団の改革案受け入れの是非を問うギリシャ国民投票の3日前というタイミングで、IMF理事会の欧州メンバーが公表に反対していたとされる。

最新の報告書は、6月29日に導入された資本規制により「銀行システムや経済に大きな打撃が及び、前回の報告書よりも債務の持続可能性が著しく悪化した」と説明している。

改定版では、ギリシャ債務は今後2年で国内総生産(GDP)比約200%でピークに達すると見込まれており、前回のGDP比177%から悪化した。

2022年時点でも債務はGDP比170%にとどまる見通しとしている。前回は同142%だった。

手当てが必要な不足資金の総額は、安全と見なされるGDP比15%の水準を上回り、長期的に増加傾向が続くと想定されている。

さらに報告書は、見通しは「依然として著しい下方リスクに左右される」としている。

またギリシャはプライマリーバランス(基礎的財政収支)でGDP比3.5%の黒字を達成するよう求められているが、数十年にわたりこの水準を維持した国はほとんどないとも指摘した。

欧州当局者からは、ギリシャが2018年には必要資金の一部を市場から調達できるとの見方も出ていた。だがIMFは「『トリプルA』以外の格付けで目先、資金を調達すれば、今後数十年にわたり持続不可能な債務構造をもたらす」とし、こうした見解に否定的な立場を示した。

*内容を追加して再送します。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below