June 15, 2015 / 3:43 AM / 4 years ago

ギリシャの選択はデフォルトか妥協か、予想されるシナリオ

[アテネ 12日 ロイター] - 対ギリシャ金融支援をめぐる協議がこう着、着地点すら見えない状況となっている。融資実行の条件である財政再建策で債権団との溝がなお埋まらず、ギリシャ政府はデフォルト(債務不履行)・ユーロ圏離脱か、国民の怒りを覚悟の上で債権団に妥協するか、まさに究極の選択に迫られている。以下、今後予想されるギリシャ問題の展開をまとめた。

 6月12日、対ギリシャ金融支援をめぐる協議がこう着、着地点すら見えない状況となっている。アテネで3月撮影(2015年 ロイター/Alkis Konstantinidis)

<シナリオ1:現行の支援策を延長、時間を稼ぐ>

ギリシャ政府が一定の妥協に合意し、6月末で失効する現行の支援策を当面延長、時間稼ぎをする。債務減免や包括的な経済・財政改革、第3次救済プログラムなど、最も困難な問題はとりあえず先送りする。

その場合、18日のユーロ圏財務相会合の前には合意する必要がある。月末のデフォルトを回避するには、残された時間は1週間もない。

現行支援策の延長で合意しても、凍結中の72億ユーロの融資は実行されない可能性がある。ただし、その場合でも、欧州中央銀行(ECB)が短期債の発行上限を引き上げるなど、その他のルートを通じた支援により当面の融資返済を乗り切ることができるかもしれない。

<シナリオ2:協議決裂、デフォルトへ>

協議が完全に決裂し、ギリシャ政府は月末に控える国際通貨基金(IMF)への16億ユーロの融資返済ができず、デフォルトとなる。

ギリシャ政府は債務返済よりも公務員給与や年金の支払いを優先させる方針だが、政府は、両方を賄うだけの資金はないと明言している。

融資を期日に返済できなくとも、30日間の猶予期間がある。しかし返済ができなければ、銀行への取り付け騒ぎや資本規制など国内経済が大混乱に陥ることは必至で、ユーロ圏からの離脱も現実味を増す。

<シナリオ3:ギリシャが大幅に妥協、解散総選挙も>

資金枯渇を回避し、銀行と経済の崩壊を避けるべく、ギリシャのチプラス首相は大幅に妥協、債権団が要求する改革案を受け入れる。

そうなれば、最大500億ユーロの第3次支援策への道が開ける。

ただその場合、財政緊縮に疲弊した国民や、急進左派連合(SYRIZA)内部からの激しい反発が予想される。チプラス首相は少なくとも内閣改造に迫られ、解散総選挙や国民投票もあり得るかもしれない。

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