[フランクフルト 1日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は1日、新型コロナウイルス感染拡大抑制に向け昨年ロックダウン(都市封鎖)が実施されていた時、ユーロ圏のインフレが一時要因により下支えされていた可能性があるとする報告書を公表した。
ユーロ圏では昨年3月にインフレが急激に鈍化。ただ実際に下向き始めたのは8月で、年末までマイナス圏で推移した。
ECBは、こうした動きの背景には供給の阻害のほか、事業者が値下げに消極的になったことが挙げられると指摘。パック旅行など新型コロナの影響で販売されなくなった商品の価格の推計が難しくなったことも影響した可能性があるとした。
その上で、パンデミック(世界的大流行)で需要がどのように抑制されたか正確に見極めるために、ECB政策当局者はこうした要因を除外する必要があるとした。
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