May 24, 2018 / 11:32 PM / 3 months ago

UPDATE 1-欧州委、新たなソブリン債担保証券を提案 リスク共有化は実現せず

(内容を追加しました)

[ブリュッセル 24日 ロイター] - 欧州委員会は24日、銀行や投資家が保有するユーロ圏債券の多様化を図るため、新たなソブリン債担保証券(SBBS)の組成を提案した。

このプランは2010─12年のユーロ圏債務危機時に顕在化したユーロ圏の弱点に対処するもの。当時は銀行による自国のソブリン債への過度なエクスポージャーが問題を悪化させた。

欧州連合(EU)当局者らは、新たな証券が投資家のエクスポージャーが自国に偏り過ぎるのを防ぐほか、ユーロ圏の金融安定性の向上につながると述べた。

欧州委のドムブロフスキス副委員長(ユーロ・社会対話・金融安定)は「これは現実的な提案で、一体化した金融市場を通じた民間リスク吸収を促進し、銀行セクターのリスクを軽減してくれる」と説明した。

SBBSは、ユーロ圏全19カ国の国債で構成するポートフォリオを裏付けとする証券。名目発行額の70%がシニアトランシェ、残りが返済順位の劣後するトランシェとなる。 今回の提案は、ユーロ圏各国がソブリンリスクを共有する証券(ユーロ共同債)に抵抗しているドイツに配慮して打ち出された。ドイツが懸念するのは、経済基盤の弱い加盟国のリスクまでドイツが引き受け、自分たちの借り入れコストが上昇する事態だ。

このため提案されたSBBSはリスク共有化(相互化)は盛り込まれてないが、それでもドイツの不信感は根強い。同国出身のマルクス・フェルバー欧州議会議員は「SBBSがいったん導入されれば、次の手順は共同責任を要請することになる。だから裏口からユーロ共同債を呼び込むSBBSは阻止すべきだ」と語った。

一方、SBBSがリスク共有化に到達できなかったことで、既存のソブリン債との区別がなくなり、保有意欲が限られるとの批判も聞かれる。

こうした中で欧州委は、銀行の保有インセンティブを高めるためにSBBS向けの自己資本要件を他の証券化商品よりも低く設定している。

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